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「悠長」という言葉にはどのようなイメージがあるでしょうか。
字のイメージからも、のんびりしていそうな言葉ですが、悪い意味で使うこともあるようです。
この機会にしっかり使い方を確認しておきましょう。
今回は、「悠長」の意味と使い方!「悠長に構える」とは?悪い意味?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「悠長」の意味
「悠長」は「動作や態度などが落ち着いていて気の長いこと。また、そのさま」という意味です。
「ゆうちょう」と読みます。
「悠」は「はるか。とおい」「ゆったりしたさま」という意味の漢字です。
「長」は「ながい」ですよね。
他に「あまり。むだ」などの意味もあります。
この「悠」と「長」で、「悠長」は落ち着いていて気が長い、のんびりして急がないという意味になります。
「悠長」の使い方
「悠長」は「動作や態度などが落ち着いていて気の長いこと」という意味です。
「悠長」という言葉自体はよくも悪くもない、ニュートラルな言葉ですが、「悠長に○○している場合ではない」という風に、否定的な文章で使われる場合は「危機感がない」「呑気すぎる」といった悪い意味になります。
【例文】
- 彼女は悠長な口ぶりで話した。
- 周りの人々は慌てていたが、彼は悠長な顔をして座っていた。
- 夕食後、私は後片付けに忙しいのに夫は悠長にテレビを見ている。
- 危険が迫っている時に悠長なことは言っていられない。
- 生きるか死ぬかという時にそんな悠長なことをしていられるか。
「悠長に構える」とは?悪い意味?
「悠長」はよく「悠長に構える」という言い回しで使われます。
「構える」は「ある態度をとって、その状況に応じる」ということです。
「悠長」の言葉の意味からも、「悠長に構える」はのんびり落ち着いた態度をとって状況に応じるということになりますね。
一見、イライラしないでゆったりしているなんていい意味に思えますね。
ですが、「悠長に構える」は悪い意味で使われることが多い言葉なんです。
もちろん「悠長に構える」は、「小さなことにこだわったりイライラしたりしないで、のんびりと構えること」といういい意味でも使えます。
ですが、「危機意識にかけていて、(急いだ方がいいのに)ゆっくりしている」という悪い意味でも使えますし、こちらの方がよく使われます。
「悠長に構えている場合ではない」といった使い方をする場合には、「そんな呑気なことをしていては手遅れになるぞ」といった悪い意味合いになります。
「悠長に構える」は、前後の文脈にも気をつけて解釈しましょう。
【例文】
- 彼は何か秘策があるのか、ピンチにも関わらず悠長に構えている。
- 早く移転先を見つけないと、建物の老朽化により悠長に構えている時間はない。
- 悠長に構えてはいられない事情が発生した。
「悠長」の類義語
「悠長」の類義語には次のようなものがあります。
- 呑気(性格がのんびりしているさま。心配事や苦労がないさま)
- 悠然(物事に動ぜず、 ゆったりと落ち着いているさま)
- 悠々(あわてずにゆったりと落ち着いているさま)
- 気長(のんびりしていて、あせらないこと)
- 慎重(注意深くて、軽々しく行動しないこと。また、そのさま)
「悠長に構える」の言い換えであれば
- のんびり構える
- のんきに構える
- 悠然と構える
といった風にすることもできます。
「悠長」の対義語
「悠長」の対義語には次のようなものがあります。
- 性急(気が短くせっかちなこと)
- 短気(辛抱ができず、すぐいらだったりおこったりすること)
- 気短(ゆっくりと待てず、先を急ぐさま)
- せっかち(先へ先へと急いで、少しも落ち着かないこと)
「悠長に構える」の反対の意味を表すには
- 急ぐ
- いらいらする(焦って心が落ち着かないさま)
- せかせかする(動作や言葉などがせわしくて落ち着きのないさま)
- 血気にはやる(一時の意気に任せて向こう見ずに事をする)
などなど、文脈に応じていろいろな言い回しがあります。
まとめ
「悠長」はのんびり気長なという意味の言葉でしたね。
「悠長に○○している場合ではない」とか、「○○なのに悠長に構えている」という風に使われるときは、のんきすぎるという悪い意味になります。
前後の文脈にも気をつけて使っていきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!