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言葉の意味と使い方

「漸増」の意味や読み方と使い方!「漸増段階」とは?【類義語・対義語】

「漸増」の意味や読み方と使い方!「漸増段階」とは?【類義語・対義語】

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「東京都のコロナ感染状況は漸増段階にある」

「今年度の生産量は漸増する見込みだ」

この「漸増」という言葉、意味はわかりますか?

ニュースやビジネスシーンでよく見聞きする言葉です。

どのような状態のことを「漸増」というのでしょうか。

また間違って読んでいる人が多い言葉でもあるので、正しい読み方も知っておきたいですね。

今回は、「漸増」の意味や読み方と使い方!「漸増段階」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「漸増」の意味や読み方

「漸増」の意味と読み方

「漸増」は「だんだんに増えること」です。

読み方は「ぜんぞう」です。

「漸」は「斬」や「暫」などと似ているので、「ざん」と読んでしまいがちです。

「ざんぞう」と言っている人もよくいるようなのですが、正しくは「ぜんぞう」ですので覚えておきましょう。

「漸増」の「漸」は「ようやく。しだいに」「少しずつすすむ」という意味の漢字です。

「増」はもちろん「ふえる。ます」という意味です。

「漸増」は「次第に増える」となりますね。

「漸増」は急に増えるのではなく、ゆっくり、少しずつ増えることを指す言葉です。

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「漸増」の使い方

「漸増」の使い方

「漸増」は「漸増する」などの形で、少しずつ増えることを指して使います。

急に増える、どんどん増えるということではなく、いままでほとんどなかったものが少しずつじりじり増えていくというときに使います。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. この製品は、ここ数年で生産量が漸増している。
  2. 今年は売り上げが漸増する見込みだ。
  3. この地区は人口が漸増傾向にある。
  4. 猫の飼育頭数は近頃漸増している。
  5. このグラフから、30代の持ち家率が漸増していることがわかる。

「漸増段階」とは?

「漸増段階」は言葉の意味からも、「少しずつ増えている段階」ということになりますね。

何もない状態から、少しずつ増える「漸増段階」になり、そのあとは、例えばたくさん増えて「急増段階」になったりするわけですね。

近頃よく聞く例では、新型コロナウイルス感染症に関して、政府の分科会は都道府県ごとに流行状況を4段階に分けるとしました。

その4段階が、「感染ゼロ散発段階」「感染漸増段階」「感染急増段階」「感染爆発段階」です。

「散発(物事が連続せず間をおいて起こること)」

「漸増(少しずつ増えること)」

「急増(急に増えること)」

「爆発(一気に激しい勢いであらわれること)」

となっていて、この順に増え方の激しさを表すことがわかるでしょう。

このように使う「漸増段階」は、

  • 全くゼロや時々起こるという段階よりも進んで、少しずつ増えている段階
  • 急増したり爆発的に増えるというのでところまではいかず、徐々に増えていくという段階

という局面を表す言葉です。

ニュースやビジネスでもよく使われる言葉ですからぜひ覚えておきましょう。

「漸増」の類義語

「漸増」の類義語には次のようなものがあります。

  • 漸進(順を追ってだんだんに進むこと)
  • 逓増(数量がしだいに増えること)

また、言い換えとしては

  • 徐々に増える
  • 次第に増える
  • だんだん増える

などの言い回しを使ってもよいでしょう。

「漸増」の対義語

「漸増」の対義語には次のようなものがあります。

  • 漸減(だんだん減っていくこと)
  • 急増(急に増えること)

「漸減」と「急増」では全く意味が違っていますが、これは「漸増」のどのように反対の意味を表すかによります。

だんだん「増える」ということの逆を考えれば、だんだん「減る」意味の「漸減」が反対の意味になります。

また、「だんだん」という部分の逆を考えると、「急に」増えるという意味の「急増」が反対の意味であるとも言えるわけです。

まとめ

「漸増」はだんだん増える、少しずつ増えるということを表す言葉でしたね。

売り上げが増えるとか、絶滅しそうな生物の個体数が増えるとか、「漸増」がいい場合もあれば、感染者数が増えるといった悪い「漸増」もあります。

色々なニュースやビジネスの場で出てくることのある言葉ですから、しっかり理解して使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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