※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「融通」という言葉があります。
「融通が利く」とか「融通が利かない」などの形で、ビジネスシーンなど色々な場面で使われますので、聞いたことがあるのではないでしょうか。
深く考えずになんとなく使っているという人も多いかもしれませんが、この「融通」とは一体どのような意味なのでしょうか。
今回は、「融通が利く」の「融通」の意味とは?使い方や言い換え表現【例文つき】についてご説明いたします!
「融通」の意味
「融通」は「とどこおりなく通じること」「必要に応じて自在に処理すること」「必要な物や金を都合すること」という意味です。
「ゆうずう」と読みます。
漢字からすると、「融(ゆう)」と「通(つう)」ですので、「ゆうづう」と書きたくなりますが、現代仮名遣いでは「ゆうずう」とするということで統一されています。
「融通」は滞りなく通ずるということ、またその場その場で適切な処置をとること、さらにお金などをやりくりして貸し借りすることを指す言葉です。
「融通」の語源
「融通」は、もともとは仏教用語の「融通無碍」に由来します。
「融通無碍」とは「行動や考えが何の障害もなく、自由で伸び伸びしていること」という意味で、四字熟語として今でも使われることがあります。
仏教における「融通」とは、「異なる別々のものが溶け合って一体となる」ということを言います。
そこから、臨機応変に対応して気持ちが通じあったり、物事が順調に進んだりすることを「融通」というようになりました。
また、金品をやりとりして互いに助け合うということで、お金を貸してあげることも「融通」と言うようになったのです。
「融通が利く」とは
「融通」は「融通が利く」という形で使われることが多いです。
「融通が利く」は「その場その場で適切な処置が取れること」「臨機応変にその場に合った対応ができること」という意味です。
「利く」は「効果などが現れる」「機能を十分に発揮する」「できる」「言葉を発する」「腕が立つ」といった色々な意味で使う言葉ですが、ここは「できる」という意味になります。
「融通」をすることができる、という意味になるわけですね。
「時間の融通が利く」なら「都合に合わせて時間を変更したりできる」、「融通が利く人」なら「臨機応変に対応してくれる人」といった意味合いになります。
何かとよく使われる表現ですね。
「融通」の使い方
「融通」は「融通する」「融通が利く」「融通してもらう」などなどの形で使います。
「融通」が臨機応変に対応する、お金をやりくりして貸し借りするなどの意味ですので、そうした意味で使います。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 災害時、医療機関で資機材が不足した際には他県の資機材を融通することになっている。
- 彼女の会社に資金を融通する。
- この会社は勤務時間の融通が利くので助かる。
- 彼は何事にも融通が利く人物だ。
- 彼は融通の利かない石頭だ。
- どうしても今月の生活費が足りず、友人に少し金を融通してもらった。
- お金がないのでいくらか融通してもらえませんか。
「融通が利く」の言い換え表現
「融通が利く」は「その場その場で適切な処置ができること」という意味ですが、他の言葉で言い換えるならつぎのようなものがあります。
- 話がわかる
- 物分かりの良い
- 頭の柔らかい
- 機転が利く
- 頭の回転が早い
- 頭が切れる
- 自由がきく
- 柔軟な
「時間の融通が利く」などという場合は、「自由がきく」、「融通の利く人物」などという場合は「話がわかる人物」などと言い換えることができます。
「融通」の類義語
「融通」の類義語には次のようなものがあります。
「状況に合わせてとりはからう」という意味では
- 順応(環境や境遇の変化に従って性質や行動がそれに合うように変わること)
- 適応(その場の状態・条件などによくあてはまること)
- 対処(ある事柄・状況に合わせて適当な処置をとること)
- 計らう(考え合わせて、適切に処置する)
など、
「お金を貸す」という意味では
- 貸す(人に自分の物を一時的に与えて使わせる)
- 融資(金融機関がお金を貸すこと)
- 用立てる(役に立たせる。また、金を貸す)
- 都合する(やりくりをすること)
などとなるでしょう。
まとめ
「融通」は「その場その場で適切な処置をとること」という意味でしたね。
「融通が利く」という場合は柔軟に対応できる、というような意味だとわかりました。
他にも「融通」はお金を貸し借りするときにも使うということで、このような言葉の意味の広がりを知るのも面白いですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!