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「概ね」という言葉、「概ね改善された」「概ね開花した」などと、会社の中や、ニュースで聞いた事があると思います。
でも、「概ね」って、とてもアバウトな言葉だと思いませんか?
「概ね良好」などとよく聞きますが、はっきりとした基準がよく分かりませんよね。
実際、「概ね」が示す範囲や程度はどのくらいなのでしょうか?
ちょっと気になりますよね。
今回は「概ね」の意味や使い方!範囲や程度はどのくらいかについて、説明致します!
「概ね」の意味と使い方
「概ね」の意味を調べてみました。
まず、「概ね」は「おおむね」と読みます。
社会人として、「概ね」の読み方を間違えたら恥ずかしいですよね!
ちなみに「概ね」は「大旨」と書くこともあるようです。
「概ね」には以下の二つの意味があります。
「だいたいの趣旨。あらまし」
「その状態が大部分を占めるさま。だいたい。おおよそ」
「概ね」が、「だいたいの趣旨」という使われ方をするのはどのような場合でしょうか?
例を挙げると、「事件の概ねを聞く」のように使われます。
また、「おおよそ」の意味で使われる場合は、「本日の業務は概ね完了した」のように使われます。
他にも、「約」という意味で、「概ね2m未満」のように使われることもあります。
保険加入や、何かの条件を提示する書類をよく見てみると「勤務日数が概ね4分の3」などと記入されている場合がありますよね。
この場合も、「約」という意味で書かれているケースです。
「概ね」は、「だいたい」「ほとんど」などと違って、公式的な場面で使われることが多く、固い表現だと言えます。
また、マイナスなイメージとして使われることは少ないです。
「概」がつく単語は沢山ありますよね。
「概略」「概要」など。
どれも「おおまかなあらまし」という意味があります。
また、これらの他にも「概算」「概観」「概形」など、「だいたいの○○」という意味でも使われています。
例文
- 治療のかいあって、病気の経過は概ね良好だ。
- 千秋楽のため、開演までまだ時間があるのに客席は概ね埋まってしまっている。
- 月当たりの時間外労働が概ね45時間を超えると、過重負荷による心臓疾患の発症率が高まるとされている。
- 明日は全国的に概ね晴れるでしょう。
- 少し時間は押したが、概ね予定通りに会議は終了した。
- 1~3月の気温は、概ね平年並みと予想されているため、開花時期も平年並みだろう。
「概ね」の範囲と程度は?
「概ね」が示す範囲や程度はどのくらいなのでしょうか?
「概ね」が示す範囲や程度は、明確には定まっていません。
法律でも、「概ね」という言葉が多用されていますが、どれも「だいたい」「約」という意味で使われている場合が多いようです。
はっきりとした範囲や程度は決まっていませんが、「約」「ほぼ」「だいたい」という意味で考えれば良いと言えるでしょう。
「おおよそ」と「あらかた」
「概ね」と似た言葉で「おおよそ」と「あらかた」があります。
この三つの言葉は、「ほとんどすべてであるさま」という共通の意味を持っています。
しかし、それぞれの持つ意味が少しずつ異なります。
「概ね」は、全体の中の主要な部分を大きく掴む事を言います。
そのため、「概要」という意味でも使われることがあります。
「おおよそ」は、全体をざっと見渡して大体の見当をつける事を言います。
「あらかた」は、大まかにみてほとんど全部という意味です。
三つとも似たような意味ですが、細かい違いがあるので使い分けてみましょう。[/aside]
類義語
- だいたい
- おおよそ
- あらかた
- ほとんど
- 総じて
- およそ
- おおかた
- あらまし
まとめ
いかがでしたか?
明確な範囲や程度は定まっていないようですが、「概ね」はさまざまな場面で使われる言葉ですよね。
何か物事を明確に言い切れない場合などに使うと、とても便利な言葉ですよね。
しかし、ビジネスシーンでやみくもに「概ね」を使ってしまうと、不信感を抱かれてしまうかもしれません。
正しい意味を知って、上手く使っていきましょう。
宜しければ参考にしてみてください。