電源がない場所にも設置できる!
ソーラーパネル付き防犯カメラ

言葉の意味と使い方

「不調法」の意味とは?実はお酒を断る時にとても便利!使い方を解説【例文】

「不調法」の意味とは?実はお酒を断る時にとても便利!使い方を解説【例文】

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「不調法でして……」

このような言葉を聞いたことがありませんか?

使い慣れている人なら意味もよくわかりますが、知らないと文字からはあまり意味が想像できないと思います。

この「不調法」はビジネスシーンでも色々な場面で使われる言葉です。

中でもお酒を断る時に便利だと言われていますよ。

ぜひ使い方を知っておきたいですね。

今回は、「不調法」の意味とは?実はお酒を断る時にとても便利!使い方を解説【例文】についてご説明いたします!

「不調法」の意味

「不調法」は「行き届かず、手際の悪いこと」「過失。不始末」「酒や芸事のたしなみがないこと」という意味です。

「ぶちょうほう」と読みます。

「無調法」と書くこともありますが、大抵は「不調法」です。

「調法」は「重宝」と同じ意味があり、「便利で役に立つ」「準備する」などの意味がある言葉です。

それに「不」がついていますので、役に立たない、準備ができていないというような意味になるわけですね。

「不調法」は物事の準備や進行の手際が悪いことや、下手くそであること、また失敗のこと、酒や芸事などの嗜みがないことを表す言葉です。

いずれも配慮が行き届かない悪い状態のことを指していますね。

「ご相伴」の意味と使い方!「ご相伴にあずかる」とは?【類語・例文】 
「ご相伴」の意味と使い方!「ご相伴にあずかる」とは?【類語・例文】 「ご相伴にあずかる」、この言葉を皆さんはご存知でしょうか。 意味や読み方がわからないという人も多いかもしれません。 実際に使...

「不調法」の使い方

「不調法」は「行き届かない」「過失」「たしなみがない」といった意味で使う言葉です。

「不調法ですので……」と言って、相手からの誘いや勧めを断る時にも使いますし、「不調法ですが……」と言ってスピーチや芸を披露する時などにあらかじめ謙遜して挨拶する時にも使います。

また、「不調法者」(何かと細かいことに気がつかず、配慮の行き届かない者)といった言葉もあります。

【例文】

  1. せっかく茶会にお誘いいただきましたが、茶道に関しては不調法なもので、残念ですが遠慮いたします。
  2. こちらの不調法で、ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
  3. 彼女はこの分野に関しては不調法でして、私が代わりにお伺いします。
  4. ただいまご紹介にあずかりました、○○でございます。不調法とは存じますが、ひとことご挨拶申し上げます。

「不調法」の間違った使い方

「不調法」は「行き届かない」とか「嗜みがない」といった意味ですね。

その意味からも、これは自分がへりくだって使う言葉ということになります。

「不調法ですので……」と言うことで、「行き届かなくてすみません」ということになるわけです。

ですので、自分が「不調法」だとか、部下など自分より目下の身内のことを「彼は不調法でして……」などと言います。

目上の人や上司などに向かって「不調法ですね」などと言うのは失礼な言い方になりますので、使わないようにしましょう。

【間違った例文】

  1. ○○さん、お酒は不調法なんですね。
  2. 部長は不調法ですね。

「不調法」はお酒を断る時にとても便利!


さて、「不調法」は遠慮したり謝罪したり、謙遜したりと色々な場面で使う言葉でしたね。

しかし、「不調法」が最もよく使われるのはお酒の席かもしれません。

仕事をしていても、プライベートでも食事や宴会の席などでお酒を勧められることがありますよね。

お酒が好きではないのに、目上の人や仕事相手から勧められると断るのに困ってしまいます。

そんな時に「不調法ですみませんが」とか、「あいにく不調法ですので」などと言うことで、うまくお酒を断ることができます。

「不調法」は「行き届かない」「たしなみがない」というような意味ですので、「不調法です」と言うことで、「お酒が飲めなくて、どうもすみません」と言った感じのへりくだった断り方になります。

そのまま「飲めませんので結構です」「もう飲めません」などと言うよりも、やんわりと断ることができて失礼にもならないですよね。

ぜひ社会人として覚えておきたい言葉です。

【例文】

  1. お酒はとんと不調法でして、申し訳ありません。
  2. あいにくと不調法でして、いただきたいのは山々なのですが……。
  3. 彼は酒には不調法でして、代わりに私がいただきます。

「不調法」の類義語

「不調法」の類義語には次のようなものがあります。

  • 不行き届き(気のくばり方や注意が足りないこと)
  • 軽はずみ(その時のはずみで、深い考えもなしに言ったり、したりすること)
  • 不用意(準備のととのっていないこと)
  • 不心得(心がけの悪いこと。わきまえのないこと)
  • 不始末(人に迷惑がかかるような不都合な行いをすること)
  • 失敬(人に対して礼を失した振る舞いをすること)
  • 非礼(礼儀にそむくこと)
  • 不躾(礼を欠くこと。無作法なこと)
  • 無作法(礼儀作法にはずれること)

まとめ

「不調法」は行き届かないことや、不始末、たしなみがないことを指す言葉でしたね。

言葉の意味だけ聞くと悪い言葉のようですが、それだけにへりくだって自分のことを「不調法」とすることで、謙虚さや相手への敬意を表すことができるでしょう。

ぜひ使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!