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「感無量です」
このような言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ビジネスシーンでも使われますし、テレビや新聞ではスポーツ選手や芸能人などのコメントにもよく使われている言葉です。
なんとなく、胸がいっぱいというような意味であることはわかると思いますが、どういう感情の時に使えばいいのでしょうか。
嬉しさだけでなく、悔しさや悲しみで心がいっぱいになる時にも使えるのでしょうか。
今回は、「感無量」の意味と使い方!悪い意味や悲しい時にも使う?【例文】についてご説明いたします!
「感無量」の意味
「感無量」は「感慨がはかりしれないほど大きいさま。何もいえないほど深く感じいるさま」という意味です。
「かんむりょう」と読みます。
これは、「感慨無量」と言う言葉を略したものなんです。
「感慨無量」の「感慨」は、「心に深く感じて、しみじみとした気持ちになること」と言う意味です。
「感慨にひたる」とか「感慨にふける」、「感慨深い」などと使います。
「無量」は「量ることができないほど多い、大きい」という意味です。
つまり「感慨無量」は、言葉ではいくらいっても言い尽くせないほど、はかりしれないほど、深く心に感じいっていることということで、感慨がとても大きいさまを表す言葉です。
「感無量」は「感慨無量」を略して少し短くした言葉であり、言いやすいせいか、こちらの方が口語でも気軽によく使われるようです。
「感無量」の使い方
「感無量」は感慨が計り知れないほど大きいことを指して使います。
「感無量です」「感無量の面持ち」「感無量の極み」といった使い方をします。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 皆さんに励ましの言葉をいただき、感無量です。
- 先生とお会いできて、感無量でございます。
- 無事式をとり行うことができ、感無量の極みでございます。
- 数十年ぶりに祖国の地を踏むことができ、感無量の思いだ。
- 彼は感無量の面持ちで優勝旗を受け取った。
悪い意味や悲しい時にも使う?
「感無量」は感慨が計り知れないほど大きいと言うことで、しみじみとした気持ちのことを言います。
この「しみじみ」ということが少しわかりにくいかもしれません。
なんとなく悲しい、寂しいイメージを思い浮かべる人もいるかもしれないですが、これは「心から深く感じいる」ということなので、ネガティブな意味ではありません。
ですので、「感無量」もいい意味で使う言葉です。
「感慨」はもともと「なげく」と言う意味の「慨」という字を使っており、嘆き悲しむようなことも指していたようですが、今ではそのような悲しみの意味では使われません。
しんみりと心が感動するような、いい意味で使う言葉になりました。
悪い気持ちや、悲しい気持ちを「感無量」とは言いませんので気をつけましょう。
【間違った例文】
- 信頼していた相棒に裏切られるとは感無量だ。
- 父が突然亡くなり、感無量の思いで葬儀を執り行った。
- 彼は愛する彼女との別れに、感無量の面持ちで立ち尽くしていた。
こう言う場合は「感無量」ではなく、「悲しい」とか「つらい」、「悲痛」、「沈痛」など、悲しみを表す言葉や、「不快」「不愉快」などの悪い気分を表す言葉などを使います。
「感無量」の類義語
「感無量」の類義語には次のようなものがあります。
- 感慨無量
- 感動(物に深く感じて、心を動かすこと)
- しみじみ(深く心に染みて感ずるさま)
- 感慨深い(しみじみと心に感じる度合いが強い)
- 万感の思い(心にわき起こるさまざまの思い)
「感無量になる」ということを表す言い回し
- 胸がいっぱいになる(大きな感動や感情のたかぶりに心が占められるさま)
- 感きわまる(非常に感動する)
- 胸いっぱいになる(大きな感動や、嬉しい・悲しいといった感情の高まりに心が占められるさま)
- ジーンとくる(強い思いが生じて胸が一杯になる)
などなど、様々な表現があるでしょう。
【例文】
- 皆さんに励ましの言葉をいただき、ジーンときました。
- 先生とお会いできて、感動しています。
- 無事式をとり行うことができ、万感の思いです。
- 数十年ぶりに祖国の地を踏むことができ、しみじみとした気持ちだ。
- 彼は感慨無量な面持ちで優勝旗を受け取った。
まとめ
「感無量」は嬉し気持ちや、しみじみと感動する気持ちが大きい時に使う言葉でした。
色々な気持ちでいっぱいになることがあると思いますが、悲しい時などには不適切なんですね。
使い方には気をつけたいですが、感慨の大きさを表すことができる言葉ですので、ぜひ使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!