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ばつが悪い思いをしたことがありますか?
この「ばつが悪い」、自分で使ったことはないという人もいるかもしれません。
でも、年上の人が使っていたり、テレビや小説の中などでも結構よく使われていたりする言葉なので、聞いたことはありますよね。
あらためて「ばつが悪い」の意味を確認しておきましょう。
今回は、「ばつが悪い」の意味と使い方!類語や語源は?についてご説明いたします!
「ばつが悪い」の意味
まずは「ばつが悪い」の意味を調べてみましょう。
「ばつが悪い」とは「きまりが悪い。ぐあいが悪い」という意味です。
「ぐあいが悪い」と言っても風邪をひいたりして体調が悪いことではありません。
「きまりが悪い。ぐあいが悪い」というのは「恥ずかしい。不都合である。体裁が悪い」といった意味ですね。
なんだか周囲に対して悪いような恥ずかしいような気がして、居心地の悪い状態ということです。
「ばつが悪い」の使い方
「ばつが悪い」はもちろん「きまりが悪い。ぐあいが悪い」ときに使います。
ただし、人から見て「あの人はカッコ悪いな」というときに「彼はばつが悪い」とは言いません。
「ばつが悪い」は、自分の気持ち、状態を表す言葉です。
自分が恥ずかしかったり、場違いで居心地が悪かったりするときに使います。
ただし、「ばつが悪そうだ」などという形では人に対して使うこともあります。
「ばつが悪い思い」などと、「ばつが悪い」のあとに体言が続くときは「ばつの悪い思い」という風に「ばつの悪い」とすることもあります。
これは「気分がいい日」というのを「気分のいい日」というようなもので、連体形の場合は「が」を「の」に変えることができるという、日本語の古くからの決まりです。
「ばつの悪い」に違和感を持つ人もいるかもしれませんが、間違った使い方ではありません。
「ばつが悪い」の例文
- ずる休みして出かけたらばったり同僚に会ってしまい、ばつが悪い思いをした。
- 噂話をしていたら本人が後ろにいて、ばつの悪い思いをした。
- どうして遅刻したのかと聞かれ、彼は「寝坊したので…」とばつが悪そうに答えた。
- この間秘密を知られてしまったので、今彼に会うのはばつが悪い。
「ばつが悪い」の類語
「ばつが悪い」に似た言葉、代わりに使える言葉をいくつか挙げてみましょう。
- きまりが悪い
- ぐあいが悪い
- 居心地が悪い
- 間が悪い
- 体裁が悪い
- 恥ずかしい
- 気まずい
などなどでしょうか。
他にもいろいろ考えられると思います。
「きまりが悪い」などは「ばつが悪い」と同じように使えますね。
「間が悪い」であれば「ばつが悪い」だけでなく「運が悪い、タイミングが悪い」というときにも使えます。
「体裁が悪い」であれば人から見て外観が悪いというときに使えます。
とにかく恥ずかしい!という気持ちのときであればストレートに「恥ずかしい」というのも良いでしょう。
このように、それぞれの言葉には意味やニュアンスの違いがありますので、そのときの気持ちや状況に合わせて使い分けてみてくださいね。
「ばつが悪い」の語源
では、なぜきまりが悪いことを「ばつが悪い」と言うのでしょうか。
よくない状態を表しているので、「悪い」のはわかります。
問題は「ばつ」ですよね。
この「ばつ」の語源は、「跋(ばつ)」であるという説と、「場都合」であるという説があります。
「跋」は「踏みつけて歩き回る、踏みにじる」という意味と「書物の末尾に記す文章」という意味があります。
この「書物の末尾の文章」という意味から、「具合、調子」という意味が派生し、「跋が悪い」→「ぐあいが悪い」という意味になったというのが一つ目の説です。
ですが、少し強引な感じもしますよね。
二つ目の説のほうが有力と考えられているそうです。
「その場の都合」という意味の「場都合」を略して「ばつ」になったという説です。
現在は「ばつが悪い」とのみ使われていますが、昔は「ばつが良い」「ばつを合わせる」などとも使われていたそうです。
ちなみに「ばつ」と聞いてまず思い浮かべるのは「罰」だと思います。
「ばつが悪い」のことを「罰が悪い」と書いている人もたまに見かけますが、これは誤りですので気をつけましょう。
まとめ
「ばつが悪い」の使い方はおわかりいただけましたか?
何気なく聞いてわかったつもりになっていても、あらためて「ばつってなんだろう?」「ばつが悪いってどういう状態だろう?」と考えてみると、勉強になりますよね。
言葉を正しく使っていると、その人自体の印象がよくなるものです。
慣用句は古臭いからと使わないようにするのではなく、正しく意味を知って適切な場面で使えるようになりたいものですね。
よろしければ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!