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「こんなの理不尽だ」
「理不尽なクレームを受ける」
仕事をしていて、このような「理不尽」という言葉を見聞きしたり、自分で使ったことがあるかもしれませんね。
社会人として生活していると色々と「理不尽」なことはあるものですが、さてこの「理不尽」とは何かというと、意外と正しい意味を調べたことはないのではないでしょうか。
よく似た言葉に「不条理」があり、この違いも知っておきたいところです。
今回は、「理不尽」の意味をわかりやすく解説!「不条理」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「理不尽」の意味
「理不尽」は「道理をつくさないこと。道理に合わないこと」という意味です。
「りふじん」と読みます。
「理」という字は、「ことわり。物事のすじみち」「おさめる」などの意味があります。
「不尽」は「尽くす」に否定の「不」が付いた形で、「尽きない」「尽くさない」「十分ではない」などの意味になります。
つまり「理不尽」とは「物事のすじみちを尽くさない」ということになりますね。
「理不尽」は道理が十分ではないこと、物事の筋道が通らないということを表します。
「理不尽」の使い方
「理不尽」は「道理に合わない」という意味で使います。
筋が通らないことを言われたり、無茶な要求をされるなど、「無茶苦茶だ!」「そんなのおかしい!」「無理!」と言いたくなるような状況で使われることが多いです。
「理不尽」は「筋が通らない」ということですから、悪い意味で使う言葉です。
「理不尽だ」「理不尽な」などの使い方をします。
【例文】
- 理不尽なクレームに対応する。
- 彼からの理不尽な要求をはねのける。
- あの人から受けた理不尽な仕打ちを一生忘れない。
- 彼女が言いふらした嘘により、あちこちで理不尽な対応を受けた。
- 外国人だと言うだけで理不尽な目にあわされるのはいけないことだ。
「不条理」との違いは?
「理不尽」と同じように使われる言葉に「不条理」があります。
「不条理」もまた、道理に合わないような状況について使う言葉ですよね。
この違いは、
- 「理不尽」は「他人の理屈に合わない行動」
- 「不条理」は「自分の力ではどうにもならない状況」
について使う言葉であるという点です。
「理不尽」は「理不尽な要求」とか「理不尽な目にあう」など、他人が無茶苦茶なことを言ってきたり、他人による道理に合わない行動で被害をこうむったりというような時に使います。
同じ「道理に合わないこと」でも、「不条理」の方は、「事柄の筋道が立たない」という意味になります。
常識から逸脱していたり、自分ではどうしても切り抜けることができないような状況に陥ったりという時に使います。
「理不尽」の方が「人による、道理に合わない行動」で、「不条理」の方は天災など、「人の力ではどうにもならないこと」について使うという違いです。
「不条理」は演劇や文学のテーマとしてもしばしば取り上げられています。
人間の不条理さを描くということですね。
「不条理演劇」「不条理文学」などと分類されています。
また、常識を外れた奇抜な展開や、前衛的な作風のギャグ漫画のことを「不条理ギャグ」と言います。
このように「不条理」は悪い意味の言葉ではありますが、いろいろな作品のテーマにもなるようなものでもあるんですね。
【「不条理」の例文】
- 被災地に立ち、被害を目の当たりにして不条理な現実に呆然とした。
- 世の中の不条理を上げていったらきりがないことだ。
- ベケットの『ゴドーを待ちながら』は不条理演劇の代表作と言われている。
「理不尽」の類義語
「理不尽」の類義語には次のようなものがあります。
- 不条理(事柄の筋道が立たないこと)
- 不合理(理に合っていないこと。論理的な筋が通らないこと)
- 無理(物事の筋道が立たず道理に合わないこと)
- 非論理的(論理に合っていないさま。筋道が通っていないさま)
「理不尽」の対義語
「理不尽」の対義語には次のようなものがあります。
- 正当(正しく、道理にあっていること)
- 合理(道理にあっていて無理がないこと)
まとめ
「理不尽」は、「道理に合わないこと」という意味で、他人の理屈に合わない言動などを指す言葉でした。
「不条理」よりも人間関係において使うことが多い言葉ですので、ビジネスシーンや生活のいろいろな場面で使うこともあるかもしれませんね。
「理不尽」な目にはなるべくあいたくないですが(笑)、言葉の意味を正しく理解して使いましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!