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「腹心の部下」
「腹心の友」
このような使い方をする「腹心」という言葉があります。
ニュースやビジネスシーン、小説など、いろいろなところで見聞きする言葉です。
なんとなくイメージではわかっている人も多いかもしれませんが、「腹心」の正確な意味となるとなかなか調べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
この機会に、ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「腹心」の意味と使い方!「腹心の友」とは?【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「腹心」の意味
「腹心」は「腹と胸」「心の奥底」「どんなことでも打ち明けて相談できること。また、その人」という意味です。
「ふくしん」と読みます。
「はらごころ」ではありませんのできちんと覚えておきましょう。
「腹」と「心」という字を書きますので、そのまま腹の中や胸の内ということから、「心の奥底」という意味でつかわれるようになりました。
体の中心である「腹」や「胸(心)」は、心の奥底であり、またそこから「心から信頼できる人」ということを「腹心」と喩えて言うようになったのです。
「腹心」は、一般的に「心から信頼できる人」という意味で使う言葉です。
「腹心」の使い方
「腹心」は、「心の奥底」や「心から信頼できる人」という意味で使う言葉です。
「腹心を打ち明ける」や、「腹心を布く(しく)」で「思っていることを残らず打ち明ける」といった使い方をします。
また、「腹心の部下」という使い方をされることが非常に多く、これはその部下が信頼できる部下で、なんでも打ち明けて任せることができる関係であるという意味になります。
「腹心の友」とは?
「腹心」は「心から信頼できる人」という意味で「腹心の部下」などと使われます。
「腹心の友」という使い方もよくされていて、これは言葉の意味から「心から信頼できる友人」「どんなことでも打ち明けられるような友人」という意味になりますね。
この「腹心の友」ですが、誤用ではないかと違和感を持つ人もいるようです。
ですが、「腹心の友」は間違いではありません。
「腹心の部下」という言葉が有名なので、「腹心」に「一番の子分」「信頼できる部下」というようなイメージがあり、目下の人に向けて使う言葉であると感じる人がいるから、ということでしょう。
ですが、「腹心」自体には目下に向けてとか、目上に向けてとかいった意味はありません。
「心から信頼できる人」という意味ですから、自分と同等の「友」に向けても使うことができます。
「腹心の友」は「心から信頼できる友」ということで、いい意味の言葉ですね。
「腹心」の例文
「腹心」を使った例文で、使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 彼には腹心を打ち明けることができる。
- 君が彼女に腹心を布くとは思えない。
- 彼は私の腹心の部下だ。
- 彼女は社長の腹心だ。
- 彼女は私の腹心の友だ。
「○○の腹心」という場合は、「腹心の部下」「信頼を得ている付き人」などという意味で使われます。
「社長の腹心」「大統領の腹心」「王の腹心」など、偉い人が最も頼みにする部下ということです。
「腹心」の類義語
「腹心」の類義語には次のようなものがあります。
【「心の奥底」の意味で】
- 本心(うわべだけでない本当の心)
- 心底(心の奥底)
- 胸奥(胸の奥、心の中)
【「腹心の部下」の意味で】
- 右腕(最も信用し、頼りにしている部下)
- 懐刀(腹心の部下)
- 補佐役(人を助けてその勤めを果たさせる人)
- 側近(権力者や貴人のそば近く仕える人)
- 股肱(ここう。主君の手足となって働く、最も頼りになる部下や家来)
まとめ
「腹心」は、「心の奥底」という意味の言葉でしたね。
ビジネスシーンやニュースで使われる時は、「腹心の部下」という意味で使われることが多いと思います。
会社のトップや、政治のリーダーなどが成功するには「腹心」の存在も非常に重要な要素です。
いろいろな場面で話題に出てくる言葉だと思いますので、ぜひ正しく理解して使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!