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言葉の意味と使い方

「お門違い」の意味と使い方!「筋違い・見当違い」との違いは?【類義語・例文】

「お門違い」の意味と使い方!「筋違い・見当違い」との違いは?【類義語・例文】

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「お門違いも甚だしい」

この「お門違い」という言葉、聞いたことがあるでしょうか。

時代劇や小説の中でも使われますが、今でもビジネスシーンやニュース記事などの中でも使われることがある言葉です。

間違っている時に使う言葉で、似た言葉に「筋違い」や「見当違い」もありますので、違いもしっかり確認しておきましょう。

今回は、「お門違い」の意味と使い方!「筋違い・見当違い」との違いは?【類義語・例文】についてご説明いたします!

「お門違い」の意味

「お門違い」は「間違ったものを目あてにすること。見当違い」という意味です。

「おかどちがい」と読みます。

「おもんちがい」ではないので、正しい読み方を覚えておきましょう。

「お門違い」がなぜ「間違ったものを目当てにすること」なのかというと、その語源は家などの「門」にあります。

「門」は「もん」と読みますが、「かど」とも読みます。

少し古い印象ですが、今でも家の出入り口や門の前のことを「かど」という人もいますし、「笑う門には福来る」という有名なことわざでも「かど」と読みますよね。

その「門(かど、もん)」が違っている、つまり訪ねるべき家を間違えてしまっている、という意味で「お門違い」という言葉ができました。

それが、家を間違っている時に限らず、広く「目をつけるところを間違えている」という意味で使われるようになったのです。

「お門違い」の意味と使い方!「筋違い・見当違い」との違いは?【類義語・例文】

「お門違い」の使い方

「お門違い」は目をつけるところが間違えているという意味でしたね。

間違ったことを言われた、間違ったことをされた場合などに使います。

例えば、自分が担当したのではないことについて抗議された時、自分は何もしていないのに非難された時など、自分に言われてもどうしようもない、関係ないという時がありますよね。

そんな時に、「あなたは言う相手をまったく間違えていますよ」という意味で「お門違いだ」などと言います。

より強調したい時は「お門違いも甚だしい」などと言います。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 私に文句を言うのはお門違いだ。
  2. 彼を責めるのはお門違いというものだ。
  3. 今回の事件について、A社だけを非難するのはお門違いだろう。
  4. 彼女にそんな要求をするとは、お門違いも甚だしい。
  5. こちらにお願いするのはお門違いかもしれませんが、ぜひご検討いただければ幸いです。

気をつけたいのは、「お門違い」は「目をつけるところを間違っている」ということですよね。

ですので、目上の人に向かって「それはお門違いですよ」というのは要注意です。

「違いますよ」「間違ってますよ」などとズバリと言うよりはソフトですが、やはり間違いを面と向かって指摘していることになってしまいますね。

自分の発言が間違っているかもしれませんが、と言う意味で「お門違いかもしれませんが……」などと言うのは謙虚な印象で、ビジネスシーンでもよく使われます。

ですが、相手に向かって言うにはかなり強い意味になりますから、上司などの言動については「お門違い」と言うのは避けましょう。

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「筋違い・見当違い」との違いは?


「お門違い」は目をつけるところを間違えていることでしたね。

「筋違い」「見当違い」など、「間違ってる」「全然違ってる」というような時に使う言葉があり、どのように使い分けたらいいのか難しいところです。

この「お門違い」と「筋違い・見当違い」の違いは、

  • 「お門違い」は「目当てを間違えること」
  • 「筋違い」は「道理にはずれていること」
  • 「見当違い」は「推測や判断を誤ること」

となります。

「筋違い」は、判断を間違っているという意味ではなく、「物事の道理」から外れているということです。

「見当違い」は、「お門違い」とほぼ同じ意味ですが、「見当」には「めあて」「方向」という意味があるため、「見込みが外れる」「方向を間違えている」というニュアンスがあります。

わかりやすく比べると、

  • 「私を責めるのはお門違いだ」……私を責めるということが間違いだ。
  • 「私を責めるのは筋違いだ」……私を責めるのは道理が通らない。
  • 「私を責めるのは見当違いだ」……私を責めるのは間違った判断だ。

非常に似ていますが、「筋違い」は理屈に合っていないことを強調しますし、「お門違い」の方が「見当違い」よりも広い意味で「目当てを間違っている」ということを意味します。

「お門違い」の類疑語

「お門違い」のその他の類疑語には次のようなものがあります。

  • 見当はずれ(見込みや推測がはずれていること)
  • 場違い(場所が違うこと。その場にふさわしくないこと)
  • 畑違い(専門の分野が違うこと)
  • 食い違い(物事が一致していないこと)
  • 齟齬(意見や事柄がうまく噛み合わないこと)

まとめ

「お門違い」は、目指す家を間違えてしまっているように、全く目当てとするところを間違えてしまっているという意味を表す言葉でした。

「筋違い」は道理が通らないこと、「見当違い」は推測や判断を誤ることで、似ていますが意味の違いがありましたね。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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