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「大団円を迎える」
演劇や小説、映画などの終わり方について、この「大団円」という言葉が使われることがあります。
「大団円」とはどういう意味か、知らないと想像がつきませんね。
似た言葉の「大円団」が使われていることもよくありますが、これは間違いなのでしょうか?
今回は、「大団円」の意味とは?「大円団」は間違い?使い方や語源を紹介!【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「大団円」の意味
「大団円」は「芝居や小説などが、めでたくおさまる最後の場面」という意味です。
「だいだんえん」と読みます。
演劇作品や小説、何かの事件などで、最後に円満に話が終わるときに「大団円」と言います。
終わり方がバッドエンドであったり不条理な結末であったり、もめたまま終わるなど、「めでたくおさまる」といえないような時には使いません。
いわゆるハッピーエンド、円満に話がおさまってよかったね、という状態を表す言葉です。
「大団円」の語源
「大団円」の語源は「丸いこと」です。
「団円」というのが「丸い」「円満」という意味の言葉なのです。
「団」も「円」も、「丸い」という意味があり、そこから「団円」は「円満である」という意味になりました。
あまり現代で「団円だ」という使い方はせず、「大団円」という形で残っています。
「大団円」は「円満である」という「団円」に「大」をつけたもので、「とても円満に終わる」ということからハッピーエンドを表す言葉として使われるようになりました。
「大円団」は間違い?
「大団円(だいだんえん)」はお芝居や小説、できごとが最後にうまくまとまって終わることですね。
「大円団(だいえんだん)」という言葉を使っている人も多いようですが、
「大円団」は間違いです。
「大団円」の語源から考えても、「団円」であって「円団」ではないですよね。
これは単に「大団円」の誤記や、覚え間違い、言い間違いなどでしょう。
「だいだん」より「だいえん」の方が発音しやすいのかもしれませんね。
「大団円」と「大円団」ですから、間違えて覚えてしまうこともよくあるでしょう。
ネット掲示板やツイッターなどで、わざとネタとして間違った「大円団」を使ってふざける人もいて、ますます誤用が広まったとも考えられています。
誤用が多い言葉なので、「大円団」をよく見聞きするとは思いますが、これは間違いですので正しく「大団円」を覚えておきましょう。
「大団円」の使い方
「大団円」は最後の場面で、全てがめでたくおさまる結末ということで、小説やお芝居、色々な出来事について使います。
悲劇的な終わり方や、中途半端な終わり方ではなく、すっきりとおさまって円満な終わり方をした時に使います。
「大団円を迎える」「大団円となる」などの使い方が多いでしょう。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- このお芝居では、主人公が様々な苦難を乗り越え、最後は大団円となる。
- 長く続いたこの連載も、ついに大団円を迎えた。
- 三日間にわたる盛大なセレモニーは大団円を迎えた。
- 今年度はコロナ禍で我が社も様々なトラブルに見舞われたが、皆で協力して結果的には大団円を迎えることができた。
「大団円」の類義語
「大団円」の類義語には次のようなものがあります。
- 終幕(演劇が終わること。物事が終わること)
- 大詰め(芝居の最後の幕。物事の終局の場面)
- ラスト(最後。終わり)
- フィナーレ(演劇などの最後の幕。物事の締めくくりの部分)
- フィニッシュ(終えること。終わり)
- エピローグ(演劇や小説などの結びの部分)
- ハッピーエンド(小説、演劇、映画などで物語の最後が都合よくめでたく終わること)
「大団円」の対義語
「大団円」の対義語には次のようなものがあります。
- 破局(悲劇的な終局)
- 悲劇的(悲劇の様相を示すさま)
- バッドエンド(不幸な結末)
- カタストロフィ(大きな破滅。劇や小説の悲劇的な結末)
まとめ
「大団円」は物事が円満におさまる、ハッピーエンドを表す言葉でした。
お芝居や小説、ドラマなどに対してよく使うことがありますよね。
それだけではなく、ビジネスシーンでも仕事がうまくいって良い結末を迎えた時などに使えますので、ぜひ覚えておいて使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!