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「言外」という言葉をご存知でしょうか。
言葉に出さない部分のことをいう言葉ですが、ビジネスシーンなどでも使われることがあります。
「言外の意味」とか「言外ににおわす」などの使い方をします。
今まで「言外」という言葉を使ったことがない人も、意味をしっかり理解しておくと役立ちますよ。
ぜひ知っておきたい言葉です。
今回は、「言外」の意味と使い方!「言外にある趣(おもむき)のこと」とは?【例文つき】についてご説明いたします!
「言外」の意味
「言外」は「言葉には直接ださないところ」という意味です。
「げんがい」と読みます。
「ごんがい」などと読み間違っている人も少なくないようですから、気をつけて正しく覚えておきましょう。
「言外」は「言」の「外」と書く、その文字通りの意味ですね。
言葉に表さない部分、言葉にはなっていない部分という意味です。
「言外」の使い方
「言外」は言葉に出さない部分という意味です。
「言外の意味」なら、「言葉に出さないけれど推論できる意味」ということになります。
「言外ににおわす」とか「言外に示す」、「言外に滲む」といった使い方をすると、「言葉には表していないけれど読み取れるようにほのめかす」「言葉以外の部分にあらわれる」ということを表します。
言葉にしないけれど、推察できるようなことがあるときに「言外」を使うわけです。
【例文】
- 昨日彼と話したが、言外の意味には全く気づくことができなかった。
- 日本人はお互いに言外の意味を汲み取ってコミュニケーションをとることが多い。
- 彼女はSNSに思わせぶりな写真を投稿し、言外に彼氏ができたことを匂わせている。
- 彼が心から賛成していないことは言外ににじみ出ていた。
- 彼女が忙しそうにしているのは、言外に「誘われたくない」ということを示しているのだ。
「言外にある趣(おもむき)のこと」とは?
「言外」は言葉に出さない部分のことでしたね。
「言外」に趣がある、つまり言葉にはっきりあらわれてはいないけれど、そこはかとなくただようしみじみした情趣がある、ということがあります。
和歌や俳句などの古典的な文学、日本の伝統的な芸術作品などでも、歌や文章にはっきり表さないことで繊細な美しさを表現するということが尊重されています。
この「言外にある趣」のことを表すなら、
- 余情(あとまで残っているしみじみとした味わい。詩歌などで表現の外に感じられる趣)
- 余韻(ことが終わった後に残る風情や味わい)
といった言葉がふさわしいでしょう。
「言外にある余情」「言外の余韻」などと表現されることもありますが、これは「言外にある趣」のことを「余情」「余韻」といいますので、二重表現になります。
「言外にほのめかす」も二重表現です。
「ほのめかす」が「それとなく言葉や態度で示す」という意味だからです。
同じように、「言外に暗示する」とか「言外に含みを持たせる」などというのも二重表現になります。
よくある間違いですので使う際には気をつけましょう。
「言外」の類義語、言い換え表現
「言外」の類義語には次のようなものがあります。
- 暗示(物事を明確に示さず、それとなく知らせること)
- 含意(表面に現れない意味を含みもつこと)
- 含み(うわべにあらわれていず、その中に込められている意味)
また、「言外に示す」「言外ににおわす」などの言い換え表現には次のようなものがあります。
- 含みを持たせる(直接には言いあらわさないが、表現の中に秘められた意味合いを持っている)
- 示唆する(それとなく知らせる)
- ほのめかす(ほのかに示す。それとなく言う)
- におわせる(それとなく思わせる)
- 暗に示す(それとなく示す)
「言外の意味を汲み取る」ということに似た表現では、
- 行間を読む(文章に直接表現されていない真意を汲み取ること)
- 空気を読む(その場の雰囲気を感じ取り状況を推察すること)
という言葉もビジネスシーンでもよく使われています。
まとめ
「言外」は、言葉に表されていない部分ということでしたね。
なんでもはっきり言葉にしてコミュニケーションを取れれば簡単ですが、現実には「言外」に示された意味や意図をお互いに汲み取り合うということも多いですよね。
特にビジネスシーンでは「言外」の意味を読み取る能力が重要と言えるかもしれませんね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!