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自分の力ではどうしようもないような状況になった時、「手に負えない」や「手に余る」という言葉が使われます。
日常的に色々な場面で見聞きする言葉ですが、この「手に負えない」と「手に余る」はどう違っているのでしょうか。
詳しい意味や使い方を調べてみました。
今回は、「手に負えない」と「手に余る」の違いは?意味と使い方!【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「手に負えない」の意味と使い方
「手に負えない」は「自分の力ではどうにもならない。処置に困る」という意味です。
「てにおえない」と読みます。
「手」はハンドの手ですが、そこから「自分の能力」という意味もあります。
「負えない」の「負う」は、背負うという意味もありますが、「身に受ける。自分で引き受ける」という意味も持っています。
「手に負えない」は、自分の能力では引き受けられないということですので、「引き受ける能力がない」「自分の能力ではどうにもできない」という意味になります。
「手に負えない」を使う対象は、仕事や勉強といったもの、また人などに対しても使います。
【例文】
- この問題は難しくて私の手に負えない。
- やってみて、私の手に負えないようなら上司に相談します。
- この病院では、病状が悪化して他の病院では手に負えない患者を引き受けている。
- この子は暴れん坊で私たちの手に負えない。
「手に余る」の意味と使い方
「手に余る」は「物事が自分の能力以上で、その処理ができない」という意味です。
「てにあまる」と読みます。
自分の能力では解決しきれないようなことに対して「手に余る」と言います。
「手」に「余る」わけですから、自分の手では持ちきれないような量の多い荷物を思い浮かべるとわかりやすいと思います。
自分の手という許容範囲を超えるようなもの(=持ちきれない)ということから、「手に余る」は物事が自分の能力を超えていて処理できないということを表して使われるようになりました。
【例文】
- 手に余る業務を任されて困っている。
- 仕事量が多すぎて、これでは新人の彼女の手に余るだろう。
- この件は私では手に余るので、先輩に助けてもらいながらやっています。
- このジャケットは高級な皮を使っているが、それだけに手入れや保管が難しく素人の手に余る。
「手に負えない」と「手に余る」の違いは?
「手に負えない」と「手に余る」は、どちらも自分の能力ではうまく処理できないという意味で同じですね。
同じ意味といってよいでしょう。
どちらも「自分にはちょっと無理です!」という状況で同じように使えます。
ただし、細かなニュアンスの違いを指摘すると、
- 「手に負えない」は「引き受けられない」
- 「手に余る」は「量が多い」
という意味を含んでいます。
「負えない(引き受けられない)」と「余る(多すぎて基準を超える)」という言葉の意味の違いです。
とはいえ、「手に余る」も特に物事の量が多い場合に限るというわけでもありません。
「手に負えない」と「手に余る」は言い換えても同じ意味で使えます。
「手に負えない」と「手に余る」の類義語
「手に負えない」と「手に余る」の類義語には次のようなものがあります。
- 持て余す(取り扱いや処置に困る)
- 始末に負えない(何をしても処理できない)
- 御しがたい(思い通りに制御できない)
- お手上げの(どうしようもないこと)
- 手がつけられない(処置の施しようがない)
- 力不足(その役目をはたすには能力が足りないこと)
「手に負えない」と「手に余る」の対義語
「手に負えない」と「手に余る」の対義語には次のようなものがあります。
- 手のかからない(手間をかける必要がない)
- 使い勝手のいい(使った時の具合がいい。使いやすい)
- 役不足(力量に比べて役目が軽すぎること)
- 取るに足らない(わざわざ取り上げるには値しない)
まとめ
「手に負えない」も「手に余る」も、自分の能力ではどうにもできない、処理しきれないという意味の言葉でしたね。
「対応できない」とか「どうしようもない」、「無理!」などという時に使う言葉ですが、「手に負えない」「手に余る」といった慣用句を知っているとニュアンスを伝えやすく、色々なシーンで使えますね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!