※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「焦燥に駆られる」という言葉は、焦っていらつくような、切迫したときに使います。
このままではうまくいかない。
早くしないといけない。
失敗しないようにうまくやらないと。
こんな風に焦ってしまうときがありますよね。
そんな時に使える、「焦燥に駆られる」という言葉について詳しく調べてみました。
今回は、「焦燥に駆られる」の意味とは?「焦燥」の使い方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!
「焦燥に駆られる」の意味とは?
「焦燥に駆られる」は、「焦りの気持ちが沸き起こり、内心でせき立てられるさま」を意味します。
「しょうそうにかられる」と読みます。
「焦燥」というのは焦る気持ちのことです。
「駆られる」というのは、ある激しい感情によって動かされる、ある行動をせざるを得ないような気持ちになるということです。
「好奇心に駆られる」とか「不安に駆られる」などの使い方もありますね。
「焦燥」せざるを得ない、「焦燥」の気持ちで突き動かされるというような、焦って切羽詰まったような追い詰められた状態を指して使う言葉です。
「焦燥」について詳しくみていきましょう。
「焦燥」の意味
「焦燥」は、「焦って苛立つこと」という意味です。
「しょうそう」と読みます。
「焦」は「こげる」「あせる」「こがれる」という意味がある漢字です。
火で炙って焦げることを指す字ですが、そこから火で炙られるように心がいらいらとして焦るという意味も持つわけです。
「燥」は「乾燥」の「燥」で、「かわく」「いらだつ」という意味の漢字です。
火を焚いてものを乾かすということで、ここから火で炙られて乾くように心がいらいらと焦るということですね。
「焦」も「燥」も焦って苛立つということですので、それが重なってかなりいらつく状態であることがわかりますね(笑)。
「焦燥」は焦ること、いらいらすることを表す言葉です。
「焦燥」の使い方
「焦燥」は、焦ること、いらいらすることを指します。
早くしなければ、などと追い立てられるような気持ちになって焦るときに使います。
「焦燥に駆られる」で、焦りの気持ちが沸き起こり、内心でせき立てられるさまを表して使います。
「焦燥する」、「焦燥感(焦燥の気持ち)」といった使い方もします。
気軽な会話の中では「イライラする~」とか「焦るよ」などと言いますから、あまり「焦燥」という熟語は使わないかもしれません。
ですが、ビジネスシーンや文章中などのきちんとした言葉遣いをしたいシーンでは、「焦燥」を使うことで緊迫した焦りの気持ちをストレートに表せます。
中島敦の『山月記』など、有名な文学作品の中でもしばしば使われることがあります。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 何日経っても彼の消息がつかめず焦燥する。
- このままではいけないと焦燥に駆られ、旅に出た。
- 貯金が底をつき、焦燥に駆られている。
- 焦燥に駆られて早まった行動をするのは危険なことだ。
- 仕事で何の結果も残せない毎日に焦燥感を募らせている。
「焦燥に駆られる」と「焦燥感に駆られる」に違いはあるのか?
「焦燥に駆られる」に似ていますが、「焦燥感に駆られる」という言い回しもあります。
「感」のあるなしで意味は変わってくるのでしょうか。
結論から言うと、「焦燥に駆られる」でも「焦燥感に駆られる」でも、意味は同じです。
どちらでも、「焦りの気持ちが沸き起こり、内心で急き立てられるさま」を指して使います。
「焦燥感に駆られる」の方が、「感」がついている分焦る気持ちを「感じている」という部分を強調する効果はあります。
ですが、基本的には同じですので、好みにあった方を使うと良いでしょう。
「焦燥」の類義語
「焦燥」の類義語には次のようなものがあります。
- 苛立ち(思うようにならず気持ちが高ぶること)
- いらいら(思い通りにならなかったり不快だったりして神経がたかぶるさま)
- 焦慮(いらだちあせること)
- 憤懣(腹が立ってイライラすること)
「焦燥」の対義語
「焦燥」の対義語には次のようなものがあります。
- 安堵(物事がうまくいって安心すること)
- 安心(気がかりがなくて心が落ち着くこと)
まとめ
「焦燥」は、焦り・苛立ち・イライラすることという、かなり追い詰められたり急き立てられたりする気持ちを表す言葉でしたね。
「焦燥に駆られる」のは嫌なものですが、なにかとこういった場面もあるものです。
ぜひ理解して、使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!