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「お聞き及び」という言葉を使ったことがありますか?
若いうちはあまり使わない言葉だと思いますが、社会人になると何かと使う機会が出てきます。
目上の人やお客様に向かって使う言葉ですので、ぜひ正しい使い方を覚えておきたいですね。
今回は、「お聞き及び」の意味と使い方!言い換え表現は?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「お聞き及び」の意味
「お聞き及び」は、「人づてに聞いて知っていること」を相手を敬って表す言葉です。
「おききおよび」と読みます。
「聞き及ぶ」というのは、「聞くこと」が「及ぶ(物事が広がってあるところに届く)」ということですから、「聞いて知っている」「前々から聞いている」という意味になります。
「お」をつけて、敬語として「人づてに聞いて知っておられる」という意味で使う言葉です。
「お聞き及び」の使い方
「お聞き及び」は、すでに聞いて知っている状態のことを指す「聞き及び」に、「お」をつけて相手を敬って言う表現です。
「すでにお聞きになっていますよね」とか「もうご存知でしょう」などと言う時に使うわけですね。
「お聞き及び」の使い方で多い形は
- すでにお聞き及びのことと
- お聞き及びかと
- お聞き及びでしたら
などが考えられます。
特に「すでにお聞き及びのことと存じますが」の形で、「もうすでに聞いていると思いますが」と、ある話をする前置きとして使うことが多いです。
よくないことを伝える時のクッション言葉としても使えますので、ビジネスシーンでも非常に便利な言い回しですからよく使われています。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- すでにお聞き及びのことと存じますが、現在ご注文が殺到しており、発送までに一週間ほどお日にちを頂戴しております。
- すでにお聞き及びかと存じますが、弊社は来年度よりA社と合併することになりました。
- お聞き及びかもしれませんが、私は今月末で退職することになりました。
- すでにお聞き及びかもしれませんが、改めていただいたご質問への回答をさせていただきます。
「お聞き及び」の言い換え表現
「お聞き及び」の多い使い方である「すでにお聞き及びのことと」は、次のように言い換えることができます。
すでにご存じとは思いますが
お聞きになっているとは存じますが
ご存じの通り
すでにご案内しました通り
【例文】
- すでにご案内しました通り、現在ご注文が殺到しており、発送までに一週間ほどお日にちを頂戴しております。
- すでにご存じとは思いますが、弊社は来年度よりA社と合併することになりました。
- すでにご存じかもしれませんが、私は今月末で退職することになりました。
- すでにお聞きかもしれませんが、改めていただいたご質問への回答をさせていただきます。
「ご承知」「お伺い」などの使い方には注意
「お聞き及び」に似た言葉に「ご承知」という言葉もあり、ビジネスシーンなどで使われることがあります。
- ご承知の通り
- ご承知かもしれませんが
- ご承知ください
など、よく見聞きすると思いますが、これは同等または目下に対して使う言葉です。
間違いではありませんが、「承知」という「承って知る」「引き受ける」意の謙譲の言葉を使いますので、目上の人に対して使うと失礼になります。
また、「伺う」や「お聞きする」などは自分のことをへりくだって言う言葉ですので、混同して「すでにお伺いかと存じますが」などとするのはやめましょう。
「お聞き及び」の類義語
「お聞き及び(聞きおよぶ)」の類義語には次のようなものがあります。
- 漏れ聞く(どこかから人づてに聞く)
- 伝え聞く(人づてに聞く)
- ご存じ(知っている)
- 小耳にはさむ(ちらりと聞く。ちょっと耳にする)
- 耳にする(意図せず聞く)
まとめ
「お聞き及び」は、人づてに聞いてすでに知っていると言うことを、相手を敬って表現する言葉です。
「知っていますよね」と確認したい時や、もう相手が知っているということがわかっていてもクッション言葉として前置きに使いたい時に便利です。
このような言葉を知っていると、スムーズに話ができそうですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!