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「全国の新型コロナ感染者数が前週を下回る」
「売り上げが前年より下回る」
この「下回る」という言葉は、ニュースやビジネスシーン、選挙速報や天気予報など、さまざまな情報を伝える時によく使われる言葉です。
前後の文脈からも、ある数値よりも少ないことを表していることはわかると思いますが、似た言葉に「以下」や「未満」もあり、どのように使い分けられているのかはわかりにくいのではないでしょうか。
今回は、「下回る」の意味と使い方!以下・未満との違いは?どっちと同じなの?についてご説明いたします!
「下回る」の意味
「下回る」は「数量がある水準より下になる」という意味です。
「したまわる」と読みます。
1000人、とか50%、とか、ある数値や基準となる程度があって、それよりも下であるということを指す言葉です。
「下回る」の使い方
「下回る」は、数量がある水準よりも下であることを指して使う言葉です。
なんの基準もなく「下回る」ということはできませんので、「○○を下回る」と使います。
ある数値や、基準となる程度を想定し、それよりも下であるということを言います。
つまり、ある数量や水準に達することをを予想していたのに、実際にはそれより下になったという時に使うわけです。
ですので、「投票率が50パーセントを下回る」であれば、事前には50%ぐらいは投票されるだろうと予想していたが、実際にはそれより下だったということになります。
一方、「平年を下回る寒さ」であれば、いつもの年よりも気温が低くて特に寒いという意味なのか、それともいつもの年よりも寒さが低い、つまり気温が高いということなのか曖昧になってしまいます。
例えば「平年を下回る気温」とすれば寒いのだな、とわかりますので、状況によっては「下回る」の使い方に気をつける、あるいは違う言い回しにするなどの工夫が必要でしょう。
【例文】
- 今年の冬は、平年を下回る気温で寒さが厳しくなると予想される。
- 今月の売り上げは前年同月を下回った。
- 応募者数が1000人を下回る。
- 参加者が予想より下回ったので記念品が余った。
「以下・未満」との違いは?どっちと同じなの?
同じように使う言葉に「以下」「未満」があります。
「下回る」は、「以下」と「未満」、どちらを指すのでしょうか。
「以下」と「未満」の違いは、
- 「以下」は「その数字を含んで、それより下」
- 「未満」は「その数字を含まず、それより下」
となります。
「10人以下」であれば、10を含んで10~0人ですが、「10人未満」であれば10を含まないので9~0人です。
「下回る」は、「未満」と同じです。
ある数量を含まず、それより下であることを言います。
「1,000円を下回る」であれば、1,000円は含みません。
1,000円未満、または999円以下と言ってもいいですね。
「下回る」は、ある数量や基準に達しない、届かないということを表します。
「下回る」の類義語
「下回る」の類義語には次のようなものがあります。
- 割る(一定数に達しないで下回る)
- 割り込む(取引相場で、相場がある値段より安くなる)
- 劣る(価値・能力・数量などが他に比べて程度の低い状態にある)
- 及ばない(ある基準に達しない)
- 届かない(達しない)
- 足りない(必要なだけのものがない。値しない)
- 下る(ある基準量より少なくなる)
「下回る」の対義語
「下回る」の対義語は「上回る(うわまわる)」です。
「上回る」は「ある数量よりも多くなる」という意味です。
ある数量や程度を期待・予測していたが、実際にはそれより上になったという時に使います。
「上回る」は「以上」と似ていますが、「下回る」と「以下」のような違いがあります。
- 「上回る」は、その数を含まず、それよりも大きい数が対象
- 「以上」はその数も含んで、それより大きい数
となり、「100人を上回る」であれば101人以上ということになりますね。
まとめ
「下回る」の意味や使い方はおわかりいただけたでしょうか。
人数、金額、気温などなど、様々なことについて、基準値より下であるとか、予想より下であるといったことを指して使うことができます。
ニュースを理解する時にも、ビジネスシーンでも、何かと使いやすい言葉ですのでぜひ理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!