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「彼は浅はかだ」
「浅はかな行動」
この「浅はか」という言葉は、日常やニュース、ビジネス、文学作品など、あらゆるところでよく使われる言葉です。
なんとなくわかって使っている人が多いと思いますが、「浅はかな人」や「浅はかな言動」とは具体的にどんなことを指すのでしょうか。
今回は、「浅はか」の意味と使い方!言い換え表現や類義語・対義語は?についてご説明いたします!
「浅はか」の意味
「浅はか」は「考えが浅いこと」という意味です。
「あさはか」と読みます。
「浅い」という字を書きますので、そのままの意味ですね。
プールが浅いとか鍋が浅いとかいう、何センチと測れるような浅さではなく、「考えが浅い」「思慮が足りない」「軽率な行いをする」といったことを表します。
「浅はか」には、他にも「ものの奥行きなどが少ない」「あっさりしている」といった意味もありますが、あまり使われません。
古文などでは出てくるかもしれませんが、現代ではほぼ「考えが浅い」意味で使われています。
「浅はか」は考えが不十分であること、思慮が足りないということを表す言葉です。
>>「早合点」の意味と使い方!ビジネスでも使ってもOK?言い換えは?【例文つき】
「浅はか」の語源
「浅はか」は考えが浅いということです。
ですので、「浅」はわかりますよね。
「浅し」の語幹で、程度が軽いということを言う言葉です。
問題は「はか」です。
現代語では「墓」ぐらいしかありませんが、お墓とは関係ありません。
時々「浅墓」と書かれることもありますが、これは当て字です。
「はか」というのは、仕事などの進み具合や量などを表す言葉でした。
そこから、状態を表す名詞や形容動詞などにつく接尾語で、そのようなさまを表すのに使われるようになりました。
「浅はか」なら「浅いようなさま」ということですね。
他にも古語で「優雅で気品があるさま」という意味の「あてはか」があります。
「浅はか」の使い方
「浅はか」は考えが浅い、思慮が足りないといった意味で使います。
じっくり考えられていない、深い考えを持っていないということですから、悪い意味で使います。
ですので、人に向かって「浅はかですね」などと言うのは、相手を非難するときとか、注意するときなど、相手の悪い点を指摘する時ということになります。
人の言動を「浅はかだ」と言ったり、自分のしたことを「浅はかだった」と言ったりしますが、いずれも深く考えずに軽率に行動してしまったというときに使います。
- 考えるより先に体が動いてしまう
- すぐばれるような嘘やその場しのぎの言い訳をする
- 先のことを考えず、今楽な道を選んでしまう
- 見た目で判断したり、いい加減な知識で判断したりする
- 安請け合いをする
このような考えの浅い行動について「浅はか」と表現します。
人のことなどを「浅はかだ」という他に、「浅はかな○○」という使い方もします。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 君の考えは実に浅はかだ。
- すぐにばれる嘘をつくなんて、浅はかな人だ。
- 彼はそんなことを言うなんて、浅はかだ。
- 浅はかにも彼女の誘いに乗ってしまった。
- 君の浅はかな行いのせいで、多くの人の命が危険にさらされたのだ。
「浅はか」の言い換え表現・類義語
「浅はか」の言い換え表現・類義語には次のようなものがあります。
- 軽薄(態度に重みがなく軽々しいさま)
- 浮薄(浅はかで軽々しいこと)
- 単純(考え方や捉え方が素直であること。一面的で浅いこと)
- 軽佻(落ち着きがなく、言動が軽はずみなこと)
- 軽躁(落ち着きがなく騒がしいこと)
- 浅慮(思慮が浅いこと)
- うかつ(注意が足りずぼんやりしていること)
- そそっかしい(落ち着きがなく不注意で早合点が多いこと)
- 軽はずみ(よく考えず、調子に乗ってすること)
- おろか(知恵・思慮が足りないこと)
「浅はか」の対義語
「浅はか」の対義語には次のようなものがあります。
>>「熟慮」の意味と使い方!「熟考」との違いは?【類義語・対義語】
まとめ
「浅はか」は考えが浅いこと、思慮が足りないことを指す言葉でした。
「浅はか」な考えで行動しているとトラブルの元ですし、「浅はか」な人にはなりたくないものですね。
とはいえ、よく使われる言葉ですから、ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!