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「脈絡のない話」
この「脈絡のない」という言葉、よく見聞きしませんか?
「脈絡がない」などとも言いますね。
何となくわかったつもりで使っている人も多そうですが、この「脈絡」とは何なのかなど、詳しい意味を調べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
ぜひこの機会に確認しておきましょう。
今回は、「脈絡のない」とは?「脈絡」の意味と使い方!|類義語・例文についてご説明いたします!
「脈絡のない」とは?
「脈絡のない」は、「話の筋道が一貫していない、ちゃんとしたつながりがなく行き当たりばったりである」という様子を表す言葉です。
「みゃくらくのない」と読みます。
話をしていて、突然別のことを言い出したり、前後の繋がらない矛盾したことを言ったりといったことを表します。
「脈絡のない話」「何の脈絡もない」などの使い方をします。
話が矛盾していたり、ちゃんとしたつながりがなくてむちゃくちゃであったりといったことですので、いい意味ではありません。
「脈絡のない」は、話が一貫していないという悪い意味の言葉です。
>>「水掛け論」と「押し問答」の違いは?意味と使い方を解説!
「脈絡」の意味
「脈絡」は「物事の一貫したつながり」という意味です。
「みゃくらく」と読みます。
「脈拍」の「脈」という字を使いますね。
「脈」は鼓動の「みゃく」という意味のほか、「すじ。血管」「ひとすじになって続くもの」「すじみち」といった意味があります。
「絡」は「からむ」「つながる」「すじ。すじみち」といった意味の漢字です。
どちらも「すじみち」を表す漢字なんですね。
この「脈絡」は、元は鍼灸の用語で、血管のことを言いました。
人間や動物の血管の他にも、植物の葉脈などのことも指して使われます。
全身をめぐる血の流れる血管ということで、そこから「脈絡」は広く物事について、一貫したつながり、すじみちという意味で使われるようになりました。
「脈略」は間違い!
「脈絡」は「脈略」と書かれたり、「みゃくりゃく」と読まれたりすることがあります。
「絡」と「略」、とても似ていますよね。
ですが、「脈略」は間違いです。
変換間違いも多いと思いますが、「みゃくりゃく」ではなく「みゃくらく」ですので、正しく覚えておきましょう。
もちろん「脈絡のない」も、「脈略のない」ではありません。
「脈絡」の使い方
「脈絡」は、「物事の一貫したつながり」という意味です。
多くは、話の内容についての一貫したつながりという意味で、「脈絡のない話」とか「話に脈絡がない」などと使われることが多いです。
話だけでなく、物事について「脈絡」があるとかないとか言うこともありますが、その場合も論理的な関係という意味で、意味的なつながりがあるかどうかという意味で使います。
- 脈絡のない
- 脈絡をつける
といった使い方が多いでしょう。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 君の話には脈絡がない。
- この言葉は何の脈絡もなく頭に浮かんできた。
- 彼はあいかわらず脈絡のない話ばかりしている。
- なんとか話に脈絡をつけることができた。
- 英語で会話する時、わからない単語があっても前後の脈絡からある程度内容を推測して理解している。
「脈絡」の類義語
「脈絡」の類義語には次のようなものがあります。
- 筋道(物事を行う時の正しい順序。ことの道理)
- 系統(統一のあるつながり)
- 系列(組織だって並んでいる一連の物事)
- 理路(考えや話などの筋道)
- 経絡(物事の筋道)
「脈絡のない」の言い換え表現
「脈絡のない」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 一貫性がない(一貫性=始めから終わりまで同じ一つの考えによっていること)
- 一貫性に欠ける
- 定まらない
まとめ
「脈絡のない」は、話などが一貫していなくて前後が繋がらなかったり矛盾していたりすることを表す言葉でした。
「脈絡のない」話し方をしていると、相手にきちんと内容が伝わりません。
あまりいい意味の言葉ではないので、「脈絡のない」話をする人だと思われないように気をつけたいですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!