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テレビなどでよく「有識者」という人たちが出てくることがあります。
何かの専門的なことを説明したり、意見を述べたりすることが多いので、偉い人、頭のいい人というイメージはあると思います。
ですが、「有識者」というのはどのような人のことかというと、そのはっきりした意味はよくわからないものではないでしょうか。
今回は、「有識者」の意味とは?使い方と「識者」の違いを解説!|類義語・例文についてご説明いたします!
「有識者」の意味とは?
「有識者」は「広く物事を知っている人。学問・識見のある人」という意味です。
「ゆうしきしゃ」と読みます。
「有識」という言葉は、
- 「ゆうしき」と読み「学問があり見識の高いこと」
- 「ゆうそく」と読み「朝廷や公家の儀式・官職などに関する知識」「諸芸に優れていること」など
- 「うしき」と読み「対象を分析して認識する心の働くのあるもの(仏教用語)」
といったいろいろな読み方や意味がありますが、ここは「ゆうしき」と読みます。
「有識者」は学問や識見があり、物事を色々と知っている人という意味です。
名実ともにある分野の専門知識を有している人ということで、専門的な学者や、企業の経営者など実務経験者を指すことが多いです。
「有識者」の使い方
「有識者」は、「広く物事を知っている人」ということで、その人が専門知識を持っていて、その分野で功績をあげてきた人物であるということを表して使います。
具体的に「○○学の博士号を持っている」とか、「○○会社を設立」とかいった内容を説明するわけではなく、「その分野の見識の高い人です」とざっくり紹介することができる言葉ですね。
「有識者」である、「有識者」の意見を聞く、「有識者会議」などの使い方をします。
かたい言葉ですが、使われる場面は、ニュースやビジネスシーン、教育、環境問題、国際問題などなど多岐に渡ります。
【例文】
- この番組では、環境問題に関する有識者の方々をお呼びしてお話をうかがいます。
- 更生保護について考える有識者会議が開かれた。
- 新しいプロジェクトを立ち上げるにあたり、まずは有識者の意見を聞きに行く。
- いじめについて、教育問題の有識者を招いて講演会を開く。
有識者会議とは
「有識者会議」という言葉をテレビや新聞でよく見聞きするのではないでしょうか。
「有識者会議」とは、各界を代表する学者や実務経験者などの「有識者」で構成される会議のことで、主に国や地方自治体の諮問機関として置かれます。
学会や経済界、文化人など様々な分野の「有識者」が選ばれ、いろいろな視点から議題について検討する会議です。
政策に関する有識者会議、皇室典範に関する有識者会議、相撲協会の有識者会議など、様々な分野のニュースで見聞きするものですね。
「識者」との違いは?
「有識者」ではなく「識者(しきしゃ)」という言葉が使われていることもあります。
それぞれの意味は、
- 「有識者」は「広く物事を知っている人」
- 「識者」は「物事の正しい判断力のある人」
となります。
「有識者」と「識者」は、ほぼ同じ意味で、どちらも見識の高い人、物事をよく知っている人という意味で使います。
同じ意味であると理解しておいてよいでしょう。
ただし、はっきりした使い分けが決まっているわけではありませんが、「有識者」は幅広い分野の知識を持つ人、「識者」はある専門分野の知識に長けている人という使い方をされることが多いです。
「有識者」の類義語
「有識者」の類義語には次のようなものがあります。
- 識者
- 知識人(高い知識や教養がある人)
- 専門家(その学問分野や事柄を専門とし、それに通じている人)
- プロ(ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人)
- 玄人(技芸などその道に熟達した人)
- スペシャリスト(ある特定の分野に深い専門知識がある人)
「有識者」の対義語
「有識者」の対義語には次のようなものがあります。
- 素人(あることに経験がなく未熟な人)
- アマチュア(芸術やスポーツを職業ではなく趣味として愛好する人)
- 門外漢(あることについて専門でない人)
まとめ
「有識者」は、広く物事を知っている人、学識や見識のある人ということです。
はっきり「○○の資格を持っている人」というような決まりはありませんが、多くはある分野の学者や実務経験者を指して使うことが多いです。
テレビやニュースでよく見かける言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!