※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「恭しい態度」
「恭しく○○する」
この「恭しい」という言葉、使ったことがありますか?
読み方も、知っていないと難しいと思います。
日常的に使う言葉ではないですが、改まった場や文章中などで使うこともあるかもしれません。
どのような使い方をするのが適切か、きちんと確認しておきましょう。
今回は、「恭しい」の意味とは?悪い意味でも使う?例文つきで解説|類義語・対義語についてご説明いたします!
「恭しい」の意味と読み方
「恭しい」は「礼儀正しく丁寧である」という意味です。
「うやうやしい」と読みます。
「○○しい」という形の言葉は、例えば「おとなしい」や「懐かしい」、「腹立たしい」など色々あります。
「しい」は名詞や動詞などについて、形容詞化する言葉で、そのような様子であるということを表すのです。
問題は「うやうや」で、これがちょっと謎ですよね(笑)。
この「うやうや」の、「うや」は「敬う」と元は同じものです。
「礼(うや)」という言葉があって、これは礼儀や敬意のことを表します。
この「うや」を重ねて「しい」で形容詞化したものが「うやうやしい」で、「うやうやしい。かしこまる」といった意味の「恭」という漢字で表記します。
「恭しい」は、相手を敬い、礼儀正しくふるまうということを表します。
「恭しい」は悪い意味でも使う?
「恭しい」は丁寧な感じの言葉ですが、悪い意味でも使うのではないかと考える人もいるようです。
結論から言うと、「恭しい」は相手を敬い礼儀正しくするということですから、いい意味の言葉です。
悪い意味ではありません。
ただし、敬意を表す必要がないような親しい人や目下の人について「うやうやしく○○する」などと言うと、丁寧すぎて嫌味な印象になると言うことは考えられます。
このように間違った使い方をすると、わざと嫌味で使っているに違いないと言う悪い印象になることはあるかもしれませんが、基本的には悪い意味では使わない言葉です。
「恭しい」の使い方
「恭しい」は、相手を敬い礼儀正しくするといういい意味で使います。
自分が「恭しくします」などと言うのではなく、第三者の視点で誰かの態度や行為が「恭しい」という風に使います。
また、目上の人にはあまり使いません。
自分より目上の人が「礼儀正しい」と評価するような意味になってしまうからです。
- 自分のことを「恭しい」とは言わない
- 目上の人には使わない
この点に注意して使いましょう。
人が、目上の人やお客様に対して礼儀正しい態度をとっているという時に使います。
また、敬意を持って礼儀正しくするという、かなりかしこまった様子を表す言葉ですので、神仏やお墓にお参りするような時にも使われます。
【例文】
- 神前で恭しくひざまずいて祈る。
- 彼はお墓の前で恭しく頭を下げて合掌した。
- 来賓に対して恭しい態度で接する。
- 一流ホテルのホテルマンは非常に恭しい態度でお客様をもてなす。
- 料亭の女将が恭しくお酒を注いでくれた。
「恭しい」の類義語
「恭しい」の類義語には次のようなものがあります。
- 礼儀正しい(礼儀をわきまえていて態度がきちんとしている)
- 慎ましい(遠慮深くて控えめである)
- 遠慮深い(他人に対する態度や言動がとても控えめでつつましい)
- 折り目正しい(態度や服装が礼儀正しくきちんとしている)
- 丁寧(言動が礼儀正しく配慮が行き届いていること)
- 慇懃(真心がこもっていて礼儀正しいこと)
- ねんごろ(親切で丁寧なさま)
- 恭謹(恭しく慎しみ深いこと)
「恭しい」の対義語
「恭しい」の対義語には次のようなものがあります。
- 無礼(礼儀を欠くこと)
- 無作法(礼儀作法にはずれること)
- 失礼(礼儀に反する振る舞いをすること)
- ぞんざい(取り扱いなどが丁寧でなく、投げやりで乱暴なこと)
- 粗雑(細かい点までは行き届かず大雑把でいいかげんなこと)
まとめ
「恭しい」は、人に対して敬意を持ち、礼儀正しい態度を取るという意味の言葉でした。
気軽に使う言葉ではないですが、改まった場で、周囲の人のそうした態度のことを表す言葉として使う機会もあるかもしれません。
正しい読み方、適切な使い方をぜひこの機会に身につけておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!