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「敢え無く」という言葉をご存知でしょうか。
あまり会話の中で使ったことがないという人も多いかもしれません。
文章中やニュースなどではよく用いられている言葉なので、「敢え無く」とはどのような状況で使う言葉なのか、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「敢え無く(あえなく)」の意味と使い方!仕方なく・やむなくとの違いは?についてご説明いたします!
「敢え無く」の意味
「敢え無く」は「あっけなく、期待外れに、如何ともし難く」といった意味を表す言葉です。
「あえなく」と読みます。
ひらがなで書かれることもよくあります。
「敢え無い」が活用した形で、「敢え無い」というのは「もろく、はかない。あっけない」「どうしようもない」「張り合いがない」といった意味の言葉です。
古語の「あへなし」が語源で、「何かしようとしてもどうにもならない」という意味でしたが、そこから「がっかりする」などの意味も生まれました。
「敢え無く」は、「あっけなく」「どうしようもなく」「張り合いがなく」といった意味を表す言葉です。
「敢え無く」の使い方
「敢え無く」は、期待はずれでがっかりするときや、あっけなく悪い結果になってしまったという時に使います。
期待していたのにあっさり裏切られた、あっけなく負けてしまった、あっという間にだめになったというような時に使います。
「敢え無く○○した」という形が多いです。
予想や期待に反して、がっかりしたり悔しかったりといったときに使いますので、「敢え無く○○した」というのは悪い状態を指して使います。
「敢え無く○○して嬉しい」とか「敢え無く○○することができた」という風にはまず使いません。
【例文】
- 練習を重ねてきたのに、本番では敢え無く敗退してしまった。
- たった一度のミスで、昇進は敢え無く見送りとなってしまった。
- 二度目の受験も、彼は敢え無く不合格となった。
- 源氏の軍に前後から挟み撃ちされて、平家は敢え無く滅亡した。
- 彼はベンチャービジネスに乗り出したが敢え無く失敗した。
「仕方なく・やむなく」との違いは?
「敢え無く」は、あっけなく、期待はずれに、といったネガティブな意味の言葉ですね。
「仕方なく」とか「やむなく」も、自分の期待通りにいかないときによく使われる言葉です。
これらの違いは、次のようになります。
- 「敢え無く」は「あっけなく、期待外れに、如何ともし難く」
- 「仕方なく」は「そのほかにやりようがなかったためやむを得ず」
- 「やむなく」は「ほかに良い方法がないので、そうせざるをえない」
「敢え無く」は、「あっけなくそうなってしまった」という意味がありますので、「そうせざるを得ない」という意味の「仕方なく」「やむなく」とは違っています。
「仕方なく」と「やむなく」がほぼ同じ意味になります。
「仕方」は「方法」ということですので、「仕方なく」は「ほかに方法がない」、つまり「そうするしか方法がない」ということです。
「やむなく」の「やむ」は「止む」で、続いてきた物事が終わりになるという意味です。
「やむなく」は、「止めることができない」、すなわち「ほかに手立てがない」ということになります。
どちらもほかに方法がなく、望まないことを受け入れるしかないという点で同じ意味ですね。
- 「仕方がない」は、望まない状況を受け入れる
- 「やむない」は、望まない行為をすることを選ばざるをえない
というニュアンスの違いはありますが、ほぼ同じ意味の言葉と考えてよいでしょう。
「仕方がない」の方が口語ではよく使われます。
「敢え無く」の類義語
「敢え無く」の類義語には次のようなものがあります。
納得はいかないがそうするしかないさま
- 無念にも
- 悔しくも
- 否応無く
- 不本意ながら
- やむを得ず
- 仕方なく
- 余儀なく
- やむなく
物事が簡単に行われ物足りないさま
- あっけなく
- 物足りなく
- 期待外れに
- 手応えがなく
努力したが成果が上がらずに終わるさま
- 努力の甲斐なく
- 健闘むなしく
- 力及ばず
まとめ
「敢え無く」は「あっけなく、期待外れに、如何ともし難く」といった意味を表す言葉です。
「敢え無く敗退」、「敢え無く断念」など、あっけなく期待外れの結果になってしまったときによく使う言葉です。
「仕方なく」「やむなく」は「そうせざるを得ない」というときに使います。
これらの言葉をぜひ覚えて使いこなしてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!