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「私が御社に入社した暁には〜」
「御社に採用いただきました暁には〜」
就職活動中、面接での志望動機や自己PRを一生懸命考えますよね。
この「暁には」という言葉は、就活やビジネスシーンでよく耳にする言葉です。
ですが、普段の会話ではあまり使わない言葉ですので、どういう風に使うのが正しいのか迷ってしまいますよね。
特に就活やビジネスでは、失礼のない言葉遣いをしなくてはいけないので、こうした言葉の正しい意味を知っておくことは大事でしょう。
今回は、「暁には」の意味と使い方!就活やビジネスでは失礼になる?言い換え表現は?についてご説明いたします!
「暁には」の意味
「暁には」は「物事が成功・実現・成就・完成した時点を指す表現」です。
「あかつきには」と読みます。
「暁」は、「太陽が昇る前の仄暗いころ」「待ち望んでいたことが実現する、その時」という意味です。
「暁」は、もともと古語では空が明るくなる前の未明の頃を指していましたが、現代語では明け方の、まだ太陽は出ていないが明るくなってきたころを指します。
そこから、物事の準備期間や未完の期間を「夜」と考え、それが実現することを「朝」と考えて「物事が実現する、その時」という意味で使われるようになりました。
「暁には」の使い方
「暁には」は、待ち望んでいた出来事が実現した時には、物事が成功・完成した時にはという意味で使う言葉です。
「○○した暁には」とか「○○の暁には」という使い方をします。
「暁には」は、良いことを待ち望む時に使います。
ネガティブなことには使わないので気をつけましょう。
また、「暁には」の後には「○○します」といった約束事や目標などが入ります。
ポジティブなことに対して使う
「暁には」は、日の出のように待ち望んでいた物事が実現するという意味ですので、良いことについて使います。
ネガティブな内容に対しては使いません。
たとえば「失敗した暁には」「落選した暁には」など、「ダメだった時にはこうします」ということをいう時には使いません。
「成功したら~します」「当選したら~したいです」など、ポジティブな約束事を宣言するときに使います。
約束事ともに使う
「暁には」は、その後に「○○します」や「○○してください」といった約束事が続きます。
「成功したら○○します」とか、「当選したら○○します」「合格したら○○してね」といった意味になります。
「成功した暁には嬉しいです」とか、「当選した暁には驚きます」など、約束事やこうしたいという目標などが伴わない場合は不適切です。
「暁には」の例文
以上の注意点を踏まえ、「暁には」の使い方を例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 御社に採用いただけました暁には、これまでの経験を生かして力一杯努力していく所存です。
- 入社した暁には、大学で学んだ知識を研究開発に生かしたいです。
- このプロジェクトが成功した暁には、君を次のリーダーに推薦するよ。
- 大学に合格した暁には盛大にお祝いをしてあげるね。
就活やビジネスでは失礼になる?
「暁には」は、○○した際には○○したいです!という、待ち望んだことが成就したときに自分がこうしたい、こうなりたいというポジティブな意思を伝えるときに使いやすい言葉です。
ですので、入社試験などの就職活動時や、またビジネスシーンでも非常によく使われます。
この「暁には」は、ポジティブな意味合いの言葉であり、就活やビジネスシーンで使っても失礼にはなりません。
むしろ「入社した暁にはこのようなことをしたいです!」とか、「採用された暁には○○いたします!」など、ポジティブな気持ちで臨んでいることがよく伝わる表現です。
もちろん、どんな言葉でもそうですが、間違った使い方をすると失礼な印象になりますよね。
「○○した暁には○○いたします」など、先に述べたような使い方は正しく守って、おかしな日本語にならないようにしましょう。
なお、「暁には」は強い決意や抱負を語るような場面で使う言葉ですので、採用試験や大事な商談といった場面ではなく、ちょっとした会話の中で使うとやや大げさに聞こえる時があります。
そこまで大事なことを言うわけではないので……というときには次に述べるような、別の言い方に変えてみると良いでしょう。
「暁には」の言い換え表現
「暁には」は
- 時には
- 際には
- 折には
- 後には
などの言葉でいい変えることができます。
「入社した際には」「成功した時には」「合格した折には」といった風に使えます。
「暁には」ほど強く自分の希望や抱負を語るというかたい印象ではなく、気軽に色々な場面で使えますね。
まとめ
「暁には」は、物事が実現した時には、という意味で使う、ポジティブな意味の言葉でした。
「暁」という、古文で習うような物語や和歌にも出てくる、歴史のある言葉が使われており、また太陽が昇る前のことを指すという意味からも、非常に待ち望んでいることが実現したらぜひこのようにしたい、という強い意思を感じさせます。
ビジネスなどの改まった場面で使える言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!