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あけすけ(明け透け)の意味と使い方!「あけすけな物言い」とは?悪い意味?

あけすけ(明け透け)の意味と使い方!「あけすけな物言い」とは?悪い意味?

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「あけすけな人」とか「あけすけな物言い」などという言葉を聞いたことがありますか?

ストレートにものを言う人のことをこのように表現することがあります。

いい意味なのか悪い意味なのか、どのような時に使うのかなど、詳しく確認しておきましょう。

今回は、あけすけ(明け透け)の意味と使い方!「あけすけな物言い」とは?悪い意味?についてご説明いたします!

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「あけすけ」の意味

「あけすけ」は「自分の考えや気持ちを包みかくさずはっきり言うさま」という意味です。

漢字では「明け透け」と書きます。

「明ける」は江戸時代から使われた言葉で、物事を明るみに出すという意味です。

「透け」は透けているわけですね。

「明け透け」で、透けて見えそうなほど気持ちを明るみに出す、ということになります。

「あけすけ」は態度や言動がはっきりしている、遠慮や包み隠しがないということです。

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「あけすけ」の使い方

「あけすけ」は、ものを言うときなどに遠慮せずはっきり言う、遠慮のない態度で包み隠さずに話すなどの場合に使います。

  • あけすけだ
  • あけすけにものを言う
  • あけすけな人
  • あけすけな性格
  • あけすけな質問

などと使います。

「あけすけ」は悪い意味?

「あけすけ」は「言動に包み隠しがない」という意味で使います。

ですので、特にいい意味や悪い意味と決まってはいません。

いい意味でも悪い意味でもどちらでも使える言葉です。

ただし、「あけすけ」は「遠慮がない言い方」「露骨な言い方」というネガティブな意味で使われることが多い言葉です

  • あの人はあけすけな言い方をするから嫌われている
  • あの人はあけすけに好奇心丸出しで質問してくるから嫌だ

このように悪い意味で使われることが多いです。

しかし、逆に「さっぱりしていて正直」「意思表示をはっきりできる」といったポジティブな意味で使うこともできます。

  • あの人はあけすけな性格で憎めない人だ
  • あの人とはあけすけな話もできる仲だ

このように、隠し事がなくてよいという意味になります。

しかし、どちらかというと「あけすけ」は悪いイメージの言葉といえますので、褒め言葉のつもりで使うのは避けるか、前後でいい意味であることがわかるような文脈で使いましょう。

「あけすけな物言い」とは?

「あけすけ」は「あけすけな○○」という使い方が多いですが、中でも「あけすけな物言い」という表現があります。

「あけすけな物言い」は「遠慮なくはっきりした言い方」「露骨で慎みを欠くものの言い方」ということです。

遠慮せず思ったことをズバズバ言うことで、いい意味ではなく露骨で遠慮がないと言うネガティブな意味で使うことがほとんどです。

まれにテレビのコメンテーターなどについて「あけすけな物言いが人気を博している」などといい意味で使うこともあります。

あけすけの例文

  1. あの人はあけすけな性格で思ったことはすぐに言ってしまう。
  2. 彼のあけすけな物言いに腹が立った。
  3. 彼女は会社側の不備をあけすけに指摘した。
  4. 彼はあけすけに自分の恋愛経験を話した。

「あけすけ」の類義語

「あけすけ」の類義語には次のようなものがあります。

  • 開けっ広げ(心の中や物事を包み隠さず明らかにすること)
  • ざっくばらん(遠慮がなく率直なさま)
  • 忌憚のない(遠慮をしない、率直な)
  • ストレート(表現が直接的であること)
  • 露骨(感情などを隠さずにありのまま外に出すこと)
  • あからさま(包み隠さないではっきり表すさま)
  • 無遠慮(遠慮をせず好きなように振る舞うこと)

「あけすけ」の対義語

「あけすけ」の対義語には次のようなものがあります。

  • 婉曲(直接的でなく遠回しに表現すること)
  • 遠回し(直接でなく間接的にすること)

まとめ

「あけすけ」は「自分の考えや気持ちを包みかくさずはっきり言うさま」という意味です。

悪い意味の言葉というわけではないですが、「露骨にはっきり言う」「ズバズバ遠慮のない物言いをする」といったネガティブな意味で使われることも多いです。

ごまかさずに率直に正直なことを言う、はっきり意思表示できるといったポジティブな意味でも使うことができます。

悪くない意味で使う場合は誤解をまねいてしまわないように気をつけて、前後の文脈などで意味が正しく伝わるよう工夫するとよいでしょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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