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「現れる・表れる・顕れる」は、どれも「あらわれる」と読みます。
読み方が同じなだけでなく、どれも似たような意味で使いますので、違いがわかりにくい言葉ですよね。
文章で書く時、どの「あらわれる」を使えばよいか迷ってしまいがちだと思います。
色々な例を挙げて違いを解説してみました。
今回は、「現れる・表れる・顕れる」意味の違いは?使い方を例文つきで解説!についてご説明いたします!
「現れる・表れる・顕れる」の意味の違いは?
「現れる・表れる・顕れる」は、どれも「あらわれる」と読みます。
いずれも「見えるようになる」みたいな意味あいで使いますよね。
非常に使い分けかたがわかりにくいこの「現れる・表れる・顕れる」ですが、意味の違いは次のようになります。
- 「現れる」は「今まで見えなかったものが姿を見せる」
- 「表れる」は「心の中にあるものが外に見えるようになる」
- 「顕れる」は「世の中の人に知られるようになる」
「現れる」は物理的に出てくること、「表れる」は感情や効果などが表に出てくることを表します。
「顕れる」は「はっきりさせる」「誰の目にも明らかになる」という意味合いが強い言葉です。
それぞれの意味や使い方を詳しく見ていきましょう。
「現れる」の意味と使い方
「現れる」は「今まで隠れていたものが見えるようになること」という意味です。
「あらわれる」と読みます。
多くは人の姿が「現れる」、太陽が「現れる」といったように、実際に形のあるものが、その姿が見える状態になるということを指します。
また、才能が「現れる」、本性が「現れる」など、今まで隠れていたものを発揮するという意味でも使います。
「出現」とか「現象」、「現在」など「現」を使った熟語は身近に色々ありますが、いずれも「隠れていたものが見えるようになる」「実際にある」といった意味で「現」が使われています。
「出現」などをイメージすると「現れる」もイメージしやすいかと思います。
「現れる」は、今まで見えていなかったものが見えるようになること、発揮することを表します。
【例文】
- ステージに歌手が現れた。
- 突然目の前に彼女が現れた。
- 箱を開けると、中から美しい人形が現れた。
- ついに彼の本性が現れた。
「表れる」の意味と使い方
「表れる」は「表面に出る」という意味です。
「あらわれる」と読みます。
「表示」「表明」などの熟語をイメージするとわかりやすいでしょう。
影響や成果、感情などが表に出てくることを表します。
「現れる」と違って、人や物が実際に目の前に出てくることについては使いません。
主に内面の思考や感情、あるいは抽象的な事柄が外に出るという時に使います。
【例文】
- 彼がショックを受けていることは顔色に表れている。
- 君が努力したことは結果に表れる。
- このサプリを飲んだ効果はすぐに表れるはずです。
- 彼女の微笑みには自信が表れている。
「現れる」と「表れる」、どちらでも通じる場合もあります。
例えば「症状があらわれる」という場合、
- 「現れる」なら具体的な症状が出現するという意味で使えます。
- 「表れる」なら症状が表立って出てくるという抽象的な意味で使えます。
このように、ややニュアンスは違ってきますが、「現れる」「表れる」どちらでも使える場合もあります。
「顕れる」の意味と使い方
「顕れる」は「はっきりする。あきらかになる」という意味です。
これも「あらわれる」と読みます。
「現れる」や「表れる」と同じように使うことができますが、「誰の目にも明白になる」というニュアンスが強い言葉です。
「顕著」「顕彰」といった熟語を思い浮かべるとよいでしょう。
広く世の中に知られる、誰の目にも明らかになるということを強調して言いたい時に適した言葉です。
【例文】
- 逆境の今こそ、真価が世に顕れる。
- 彼は先の戦いで手柄を立て、世に名が顕れた。
- コンクールで入賞したことで彼女の才能が顕れた。
「現れる・表れる・顕れる」の類義語
「現れる・表れる・顕れる」の類義語には次のようなものがあります。
- 現出(物事があらわれ出ること)
- 出現(あらわれ出ること)
- 現ずる(なかったもの、見えなかったものがあらわれる)
- 発生(物事が生じること)
- 立ち現れる(目前にあらわれる)
まとめ
「現れる・表れる・顕れる」は、どれも似ていて同義語でもありますから、区別がつかなかったという人も多そうですね。
詳しく見ていくと意味の違い、ニュアンスの違いがありました。
自分が表現したい内容に合った字を選んで使えるように、意識して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!