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「軋轢」という言葉をご存知でしょうか。
ニュースや新聞、ビジネスシーンなどでは用いられることもよくあります。
対立や争いが起きたときに使われる言葉です。
自分では使ったことがないという人もいるかもしれませんね。
漢字や読み方、使い方もしっかり確認しておきましょう。
今回は、「軋轢」の意味と使い方!「軋轢を生む・軋轢が生じる」とは? |類義語・例文についてご説明いたします!
「軋轢」の意味
「軋轢」は「仲が悪くなること」という意味です。
「あつれき」と読みます。
「軋」も「轢」も普段はあまり使わない難しい漢字ですよね。
書くのは難しいかもしれませんが、パソコンの変換で出せるように少なくとも読みは正しく覚えておきましょう。
この「軋」と「轢」は、どちらも車輪がきしるという意味がある漢字なんです。
きしきしと音を立てて車輪がきしむというところから、お互いの関係が悪くなっていくことを表すようになりました。
「軋轢」は、人の仲が悪くなり、あい争うことを表します。
「確執」の意味とは?「軋轢」「固執」との違いを解説!【例文つき】>>
「軋轢」の使い方
「軋轢」は車輪が軋むところからきていて、お互いの仲が悪くなることを表します。
人と人の間柄、人間関係がこじれて仲が悪くなり、争うようになることを指して使うことが多いです。
ですが、人同士だけではなく、組織間、国家間などにおいても関係が悪くなって争いが起きるようなことを表して使います。
いずれにしてもお互いの関係が悪い、対立する、争いが生まれると言った悪い意味で使う言葉です。
気軽な日常会話ではあまり使わないかもしれませんが、ニュースやビジネスシーン、また小説などではしばしば使われる言葉です。
「軋轢を生む・軋轢が生じる」とは?
「軋轢」は、「軋轢を生む」とか「軋轢が生じる」といった使い方をすることが多いです。
「軋轢を生む・軋轢が生じる」は「仲が悪くなる」ということです。
「軋轢」を「生む」でも「生じる」でも同じことで、「軋轢」が発生するということですから、人と人や、組織間などで、関係が悪くなって溝が生じるということですね。
不仲になる、溝が生じる、亀裂が入るといった意味合いになります。
「軋轢が深まる」は誤用?
「軋轢」は「生む」や「生じる」といった形で用いられることが多いですが、「軋轢が深まる」という言い回しもあります。
この「軋轢が深まる」は誤用であるという意見もあります。
実際には、「軋轢が深まる」という表現が用いられていることもしばしばあり一般的な使い方になっているので、誤用とは言い切れません。
ですが、「軋轢が深まる」は厳密には正しくない表現です。
「軋轢」は列車の車輪がきしむことから来ているので、「深まる」ではなく「大きくなる」「高まる」といった表現の方が言葉の意味としては適切でしょう。
対立が激しくなる、関係が一層悪くなるという意味では「確執が深まる」「亀裂が深まる」といった言い回しがありますので、「軋轢が深まる」はこれらと混同してできたのかもしれませんね。
「軋轢」の例文
- A国とB国の間に軋轢が生じている。
- ちょっとしたすれ違いから二人の間に軋轢が生まれてしまった。
- 企業間の軋轢により、なかなかこの計画が進まない。
- このままでは部署同士の軋轢がますます大きくなってしまい、会社の業績にも響くだろう。
- 大物芸能人同士の軋轢が話題になる。
- この映画では、人種間の軋轢が鋭く描かれている。
「軋轢」の類義語
「軋轢」の類義語には次のようなものがあります。
- 確執(互いに自分の意見を強く主張してゆずらないこと)
- 不仲(仲が悪いこと)
- 不和(仲が悪いこと)
- 摩擦(相手との間に意見や感情の食い違いがあり、それによって起こる不一致・不和)
- 対立(二つのものが互いに張り合うこと)
- 反目(仲が悪く睨み合うこと)
- 紛争(もつれて争うこと。もめごと)
- 葛藤(人と人が互いに譲らず対立しいがみ合うこと)
「軋轢」の対義語
「軋轢」の対義語には次のようなものがあります。
- 円満(どの方面にも角が立たず穏やかなこと)
- 円滑(物事がスムーズに運ぶこと)
- 昵懇(間柄が親しいこと)
まとめ
「軋轢」は「仲が悪くなること」という意味です。
人と人や、また国同士、組織間などにおいても、対立して争いが起きるようなときに使う言葉です。
摩擦や葛藤、確執が生じるということと似た意味で、ビジネスシーンやニュースなど色々なところで用いられています。
「軋轢が生じる」などと、ネガティブな意味で使いますのでしっかり覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!