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「抜本的」の意味とは?「根本的」との違いも解説!【類義語・対義語】

「抜本的」の意味とは?「根本的」との違いも解説!【類義語・対義語】

「抜本的に見直す」

「抜本的な改革に取り組む」

このような使い方をする「抜本的」という言葉があります。

日常の気軽な会話では使わないような言葉ではありますが、ビジネスシーンではしばしば使われます。

ニュースでもかなりよく使われていますね。

よく見聞きする言葉ですが、では「抜本的」とはどういうさまのことかというと、なかなかはっきりとは説明しづらいのではないでしょうか。

なんとなく解釈しているという人も多そうな言葉ですので、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「抜本的」の意味とは?「根本的」との違いも解説!【類義語・対義語】についてご説明いたします!

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「抜本的」の意味

「抜本的」は「根本に立ち戻って是正するさま」という意味です。

「ばっぽんてき」と読みます。

「抜本」に「的」がついた形ですね。

「抜本」というのは、「本」を「抜く」と書きますが、これは「根本的な原因を抜き去ること」という意味です。

「抜本的」は、根本の原因を抜き去る、つまり物事の一番最初の出発点である大切なところに立ち戻り、それを改めるということをいう言葉です。

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「抜本的」の使い方

「抜本的」は物事の根本に立ち戻って是正することを指して使います。

「抜本的な○○」「抜本的に○○する」などの使い方をします。

物事の根本を「改める」ということを前提としています。

原因を取り除くとか、もともとの状態を改善するとかいう意味になります。

【例文】

  1. 従来の方法を抜本的に見直す必要がある。
  2. セキュリティ対策の抜本的な強化を行う。
  3. 業績悪化に歯止めをかけるべく、抜本的な解決策を求める。
  4. 経営体質を変えるため、抜本的な改革をする。

いずれも、問題が起きたり悪い状況になったりしているのを、根本の原因を改善して良い状態にしようという意味になりますね。

「根本的」との違いは?

「抜本的」は物事の根本に立ち戻るんですね。

根本というと、「根本的」という言葉もよく使われます。

「抜本的」も「根本的」も、意味は同じなのでしょうか?

実は、「抜本的」と「根本的」にははっきりと違いがあります。

  • 「抜本的」は「根本に立ち戻って物事を正すこと」
  • 「根本的」は「物事が成り立っているおおもとに関するさま」

となります。

「根本的」というのは、物事が成り立っている基礎に関わることや、基本的であることを言います。

ですので、「根本的な問題(物事のおおもとに関わる問題)」とか「根本的な誤り(基本的な誤り)」、「根本的な原因(おおもとに関わる原因)」などといった使い方ができます。

ですが、「抜本的」の方は、そのおおもとを「是正する」という意味があります。

ただ基本的ということを表すのではなく、その基本のところを正すということですね。

「是正する」という意味がある言葉なので、「抜本的な解決(おおもとを正すような解決)」とか「抜本的改革(おおもとを正すような改革)」などと使います。

ですが、「抜本的な誤り(おおもとを是正する誤り?)」とか「抜本的な問題(おおもとを是正する問題?)」という使い方はしません。

まとめると、「抜本的」と「根本的」は、どちらも根本にかかわる言葉ですが、

  • 「抜本的」は根本に立ち戻って是正するさまを表す
  • 「根本的」は是正する意味は含まない

という違いなのです。

「抜本的」の類義語

「抜本的」の類義語には次のようなものがあります。

  • 根本的(物事の根本的な性質にかかわるさま)
  • 本質的(物事の根本的な性質にかかわるさま)
  • 徹底的(徹底するさま。 どこまでも一貫して行うさま)
  • ドラスティック(思い切った、徹底的な)
  • ファンダメンタル(基本の、基礎の)

「抜本的」の対義語

「抜本的」の決まった対義語はありません。

文脈に応じて、

  • 段階的(物事の進行・進捗が、徐々に進んでいくさま)
  • 漸次的(時間の移り変わりと一緒に、物事が変化していく様子)
  • 一時的(その時だけ。しばらくの間だけ)
  • 表面的(外部から見たようす。うわべだけのようす)

などの言葉が反対の意味になるのではないでしょうか。

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まとめ

「抜本的」は、物事の根本をさすだけでなく、それを改めるという意味がある言葉でしたね。

そこが「根本的」との違いでもあります。

「根本的」より範囲の狭い言葉になりますが、それだけに「改めるぞ!」という強い意志を表すこともできますね。

ぜひ適切な場面で使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。