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「弁明」は何かを説明するようなイメージの言葉ですが、正確な意味はわかりますか?
ビジネスシーンなどで使われることがある言葉ですので、しっかり使い方を知っておきたいところです。
「弁明の余地もない」などと使われることがあり、この使い方が合っているのか、どういう意味なのかなど確認しておきましょう。
今回は、「弁明」の意味とは?「弁明の余地もない」は正しい使い方?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「弁明」の意味
「弁明」は「事情などを説明してはっきりさせること」「他人の非難などに対して、言い開きをすること」という意味です。
「べんめい」と読みます。
「弁」には「かたる。話す。述べる」といった意味があります。
「明」は「明らかにする」意味があります。
「弁明」は説明をして事情などを明らかにすることとなります。
自らの立場、事情を明らかにするための説明をするわけですね。
それにより、相手の、自分への誤解を解き理解を求めるものです。
「弁明」の使い方
「弁明」ははっきり説明して、自分の立場を明らかにすることを指します。
「弁明する」などの使い方をします。
【例文】
- 遅刻したわけを弁明する。
- 彼が誤解していたので弁明した。
- 彼女が言う通りなので、弁明のしようもない。
- そんなわかりきったことは弁明するまでもないだろう。
「弁明の余地もない」は正しい使い方?
「弁明」は「弁明の余地もない」という言い回しで使われることがあります。
「弁解の余地がない」の間違いでは?とも言われますが、
「弁明の余地もない」は間違いではありません。
「余地」は「余っている土地」「物事をさらに行いうるゆとり」と言う意味です。
「余地がない」とは、「余裕がない。選択肢が限られている」という意味になります。
「弁明の余地もない」ということは、「自分の立場や事情を明らかにする説明をする余裕がない」と言う意味になりますね。
特に間違った使い方と言うわけではなく、このような意味で使うのであれば適切な使い方です。
他に「余地」をつけて使うことがよくあるのは、
- 弁解の余地もない
- 立錐の余地もない(人が密集していたり満員であったりするたとえ)
- 一考の余地がある(考慮・検討してみるだけのゆとりがある)
- 成長の余地がある(さらに上昇する可能性がある)
などなど、いろいろな言葉に「余地もない」「余地がある」などをつけて「○○する余裕がない(ある)」ということを表します。
「弁解の余地もない」との違いは?
「弁明の余地もない」よりも「弁解の余地もない」の方が多く使われる言い回しではないでしょうか。
「弁解」は「言い訳をすること」と言う意味です。
「弁解の余地もない」ということは「全く言い訳・言い逃れできない」ということですね。
自分が悪いので、もう言い訳する余裕はありません、あるいは、非難や叱責をされても仕方ないです、というような意味で使う言葉です。
「余地もない」、つまりそうするだけの余裕もない、そうなっても仕方ないという意味の言葉に続けるには、「はっきり説明する」意味の「弁明」よりも、「言い訳する」意味の「弁解」の方が繋がりやすく、使う機会も多いのでしょう。
- 「弁明の余地もない」は「自分の立場を明らかにする説明をする余裕がない」
- 「弁解の余地もない」は「自分を正当化する言い訳をする余裕がない」(こちらの方がよく使われる)
という意味の違いがありますので、適した方を使うようにしましょう。
「弁明」の類義語
「弁明」の類義語には次のようなものがあります。
- 釈明(自分の立場や考えを説明して、 誤解や非難を解き、理解を求めること)
- 弁解(言いわけをすること)
- 言い訳(自分の言動を正当化するために事情を説明すること)
「弁明」の対義語
「弁明」の対義語には次のようなものがあります。
- 開き直り(これまで内向的な態度であったものが、居直ってふてぶてしい態度に様変わりするさま)
- 謝罪(自分の非を認め過ちを詫びること)
「自分の立場をはっきり説明する」のが「弁明」なので、「はっきり説明せずふてぶてしい態度をとる」という意味の「開き直り」は反対の意味だと言えるでしょう。
また、「説明して自分への誤解をとく」のが「弁明」と考えると、自分の過ちを認めるという「謝罪」も反対の意味であると言えるでしょう。
まとめ
「弁明」は事情などを説明をして、自分の立場をはっきりさせるということでしたね。
相手に理解を求めるという意味あいの言葉です。
「弁解」が自分のしたことなどを正当化するために説明するということなので、違いもありますね。
仕事をしていく上で、「弁明」という言葉を使う機会もあるかもしれませんので、この機会にきちんと覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!