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「交通事故を撲滅する」
「伝染病を撲滅する」
このように使う「撲滅」という言葉があります。
何かをやっつけよう、なくそうという運動などによく使われる言葉ですよね。
ビジネスシーンでよく使うというわけではないかもしれませんが、ニュースや新聞ではしょっちゅう見かける言葉だと思います。
「撲滅」に似た言葉に「根絶」などもあり、どれも何かをなくす感じの言葉なのですが、それぞれの意味や違いとなるとなかなか説明しづらいのではないでしょうか。
いざ使うときに迷わないよう、この機会に確認しておきましょう。
今回は、「撲滅」の意味と使い方!「根絶」との違いは?【例文つき】についてご説明いたします!
「撲滅」の意味
「撲滅」は「完全に滅ぼすこと」という意味です。
「ぼくめつ」と読みます。
「撲滅」の「撲」は「うつ。なぐる。たたく」という意味がある漢字です。
「打撲」とか「撲殺」、また「相撲(すもう)」などと同じ「撲」ですので、「僕」などとの書き間違えにも注意してください。
「滅」は「ほろびる。ほろぼす」という意味の漢字ですね。
この「撲」と「滅」で、うちたたいて滅ぼすということになります。
たたきのめして完全に滅ぼしてしまうという感じですね。
「撲滅」は完全にうちほろぼし、根こそぎなくしてしまうという意味の言葉です。
「撲滅」の使い方
「撲滅」は完全にほろぼす、根こそぎなくしてしまうという意味で使う言葉です。
「撲滅する」とか、「○○の撲滅」「撲滅運動」などの使い方があります。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 結核の撲滅を目指して対策を練る。
- 害虫を撲滅することに成功した。
- 乗客の安心・安全のため、痴漢撲滅キャンペーンを実施する。
- 新型コロナウイルスの撲滅を祈る。
「根絶」との違いは?
「撲滅」とよく似た言葉に「根絶」(こんぜつ)があります。
それぞれの意味は、
- 「撲滅」は「完全になくしてしまうこと」
- 「根絶」は「根本から完全になくすこと。ねだやし」
となります。
どちらも病気や犯罪行為、悪弊といった、よくないものを完全になくすという意味で使う言葉である点は同じですね。
「根絶」は「根絶やし」と書くのでそのままの意味ですね。
「根絶」は根本までなくしてしまい、再び起こらないようにすることを表します。
「撲滅」もすっかりなくしてしまうという意味では同じなので、どちらを使っても意味が通じるような場合が多いです。
ですが、
- 「撲滅」はたたいて打ち倒すように、完全に滅ぼす
- 「根絶」は二度と起こらないように、根元から完全になくす
ということで、それぞれ表すニュアンスが違いますから、文脈により使い分けがなされているということです。
【例文】
- 感染症を撲滅する
- 感染症を根絶する
どちらも感染症をすっかりなくしてしまうという意味ですから、どちらを使ってもかまいません。
「力を加えて完全に滅ぼす」という意味を表したい場合は「撲滅」、「二度と起こらないように絶やす」という意味でを表したい場合は「根絶」という使い分けになります。
「撲滅」の類義語
「撲滅」の類義語には次のようなものがあります。
- 全滅(残らず滅びること)
- 絶滅(絶え滅びること)
- 壊滅(すっかりだめになってしまうこと。組織などが総崩れになること)
- 破壊(建造物・器物・秩序・組織などをこわすこと。また、それらがこわれること)
- 撃滅(うちほろぼすこと。攻撃して全滅させること)
- 根絶やし(物事の根本から取り去ること。根絶すること)
- 駆逐(敵などを追い払うこと)
- 駆除(害を与えるものを追い払うこと)
- 殲滅(皆殺しにしてほろぼすこと。残らず滅ぼすこと)
- 討滅(うちほろぼすこと)
「撲滅」の対義語
「撲滅」の対義語は「創生」です。
「創生」は「初めて生み出すこと」という意味の言葉です。
「そうせい」と読みます。
まとめ
「撲滅」は病気や犯罪、そのほかよくないものをすっかり滅ぼしてしまうという意味の言葉でしたね。
「撲滅」という言葉自体は「なぐる」とか「滅ぼす」とか、ちょっと怖い感じがしますが、ニュースなどで出てくるときは、多くの場合「ぜひこの悪いものをなくしましょう」という、どちらかというとポジティブな意味で使われていると思います。
ぜひ「撲滅」の意味を正しく理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!