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最近何かと話題の将棋の藤井聡太七段。
将棋の強さもさることながら、十代の若者と思えないような落ち着いたコメントやその語彙の豊富さでも注目を浴びています。
彼がコメントでよく使う言葉に「望外の結果」というのがあります。
格上の対戦者に勝った時とか、連勝記録を樹立した時とか、喜びを表す際に「望外の結果でとても嬉しいです」「望外の結果。でも自信になりました」などというような感想を述べています。
この「望外」、色々な場面で「望外の喜び」「望外の幸せ」などと使われることがありますよね。
そんなに難解な印象の言葉ではありませんが、はっきりした意味を調べる機会はあまりないのではないかと思います。
今回は、「望外」の意味と使い方!「望外の喜び」とは?【類語・例文】についてご説明いたします!
「望外」の意味
「望外」は「望んでいた以上に良い結果であること。またそのさま。思いのほか」という意味です。
「ぼうがい」と読みます。
「望む」と「外」という字を書きますので、そのままの意味ですね。
「望外」の使い方
「望外」は、想像以上に良い結果が出たとき、思いのほかよかったとき、思ってもみなかったようないいことがあったときなどに使う言葉です。
名詞または形容動詞ですので、「望外だ」「望外な○○」「望外の○○」などと使います。
また、本当に思っていたより良かった時に使うのはもちろんですが、「私なんかがこんなにい結果を出せるとは思いませんでした」と謙遜の意味で使われることもよくあります。
「望外」の例文
- 先生に推薦していただけるというのは、私にとっては望外のことでした。
- 結果的には望外の成功であった。
- 望外な出世。
- 強敵を相手に戦って勝利を収めることができ、望外の結果です。
「望外の喜び」とは?
「望外」は「望外の喜び」という使い方をされることがよくあります。
「望外の喜び」とはどのような意味なのでしょうか。
「望外」の意味からもお分かりかと思いますが、「望外の喜び」とは、「これ以上はあるまいというほどうれしいさま」という意味になります。
望んでいた以上に良いという喜びですから、この上ない喜び、天にも昇る気持ち、恐悦至極、といった非常にうれしい気持ちを表しています。
藤井七段のコメントを、簡単な言葉で表せば「すごく嬉しいです」みたいなことになるのでしょう。
やはり「望外の喜びです」と言ったほうが「予想していた以上に良い結果が出た」「思った以上でとても嬉しい」などのニュアンスを表すことができますよね。
また「思っていた以上です」という意味であることから、謙虚な印象を与えることもできますね。
「望外」と音が似た言葉に「法外(ほうがい)」があります。
「外」の漢字も同じですので、この二つを混同してしまった誤用がよく見られます。
口頭で「ほうがいの喜びです」などと言ってしまったり、メールやインターネット記事で「法外の幸せです」などと書いてあることもあります。
「法外」は「法にはずれていること」「普通の程度をはるかに超えていること」という意味です。
ですから、「法外の喜びです」というと「普通の程度をはるかに超えた喜びです」ということになるわけです。
「とても喜んでいる」ということだから別に「法外の喜び」でもいいのでは?と思う人もいるかもしれませんね。
ですが、「法外」は程度や限度を「ひどく超えてしまっている」というような、非難するような意味合いの言葉なのです。
「法外な値段をふっかけられる」「法外な利息をとられる」というように、悪い意味で普通の程度を超えているという意味で使います。
「望外」と「法外」、音や字面は似ていますが、間違えて使ってしまわないように注意しましょう。
「望外」の類語
「望外」の類語には次のようなものがあります。
- 予想を上回る
- 想像以上の
- 期待以上の
- 想定外の
- 予想外の
- 思っていた以上の
- 予想だにしない
- 願っても無い
- 期せずして
まとめ
「望外」は思っていたよりもよかったという、主に喜びを表す言葉でした。
謙遜の意味もありますので、うまく使うことで謙虚でいい印象を与えることもできそうです。
ぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!