言葉の意味と使い方

「文面」と「文章」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文】 

「文面」と「文章」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文】 

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

仕事をしていると、書類を作成したり、手紙やメールを書いたり色々な文章を書く機会がありますよね。

「文面」や「文章」は、そんな書類や手紙に関してよく使う言葉だと思います。

身近な言葉ではありますが、「文面」とは何か、「文書」とは何か、どう違うのかというとあまり改めて考えたことはないかもしれませんね。

知っているつもりで使っていた人も、この機会にきちんと確認しておきましょう。

今回は、「文面」と「文章」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!

「文面」と「文章」の違いは?

「文面」「文章」それぞれの意味は、

  • 「文面」は「一連の文章に書き記された事柄」
  • 「文章」は「いくつかの文をまとめてまとまった内容を表すもの」

となります。

つまり「文面」とは、手紙などに書き記された文章の、その全体からうかがわれる内容、趣旨といったことを指します。

それに対して「文章」は、文の連なりでまとまった内容を表すものという意味です。

「文章」は文の集まりのことを指し、「文面」はその文の集まりからなる文章によって表された内容のことを指すという違いがありますね。

まとめると

  • 「文面」は「文章」の内容を指す
  • 「文章」は文の集まりを指す

という違いであるということです。

それぞれの意味を使い方を詳しくみていきましょう。

「草案・素案・原案」の意味と違いは?使い分け方を解説!【類義語・例文】
「草案・素案・原案」の意味と違いは?使い分け方を解説!【類義語・例文】「草案」と「素案」と「原案」は、いずれも「案」がつく、似た印象の言葉ですね。 これらはいずれもビジネスシーンでよく使われる言葉です...

「文面」の意味と使い方

「文面」は「書き記された文章が示している事柄や趣意」という意味です。

「ぶんめん」と読みます。

文章の中でも特に手紙について使われる言葉です。

文章(主に手紙)で、その表現が示している事柄、つまりその文章の趣旨・内容のことを言います。

手紙の文面、メールの文面、通知書類の文面といった風に使います。

【例文】

  1. 彼に送るメールの文面を一晩中考える。
  2. 手紙の文面から察するに、これは若い人が書いたものだろう。
  3. 文面から彼女のあたたかい人柄が伝わる。

「文章」の意味と使い方

「文章」は「いくつかの文を連ねてまとまった思想や感情を表したもの」という意味です。

「ぶんしょう」と読みます。

文がいくつか集まって、まとまった話題になります。

LINEやチャットのように一言で送るものもありますが、普通は手紙でもメールでもビジネス文書でも、大抵の場合文がいくつもあって「文章」になっていると思います。

「文面」と違って、その文の集まりのこと自体を指しているので、「文章を読む」「文章を書く」などと使うことができます。

【例文】

  1. 彼の書いた文章を読む。
  2. 次の文章を読んで、問いに答えなさい。
  3. わかりやすい文章を書くにはどうしたらいいか考える。

「文」「文書」などとの違いは?

「文面」と「文章」の違いはおわかりいただけたでしょうか。

他にも手紙や書類に関して、「文」とか「文書」、「文節」、「書面」など似たような言葉がいろいろありますよね。

いずれもビジネスでもプライベートでも身近な言葉ではありますが、意外とはっきりした意味や、それぞれの違いがわからないこともあるのではないでしょうか。

それぞれの意味を簡単にまとめると

  • 「文」は「文字で書かれたまとまった一連の言葉」「一語またはそれ以上の語からなり、ひと区切りのまとまりのある考えを示すもの」
  • 「文節」は「文を細かく区切った際に不自然にならない最小の単位」
  • 「文書」は「文字で書き記したものの総称」
  • 「書面」は「文書・手紙などに書かれてあること」「文書。手紙」

となります。

「文」は、例えば「今日、地下鉄に乗った。」という風に、「今日」とか「地下鉄」「に」「乗った」という言葉を連ねて、ひとまとまりの意味のあるものにしたものです。

「文節」は、例えば先ほどの「文」を「今日」「地下鉄に」「乗った」と細かく分けることができますので、その一つ一つが「文節」です。

「文書」は文字で書き記したものすべてのことで、書類や書籍、書状など様々なものを含みます。

「書面」は「文面」の意味でも「文書」の意味でも使います。

主に手紙や文書、書類という意味で、「書面で通知する」などと使います。

このように、文のことや書類のことに関して使う言葉はいろいろありますが、それぞれの意味が違います。

長さのある手紙の内容を読んで理解してほしいときなら、「この文を読んでください」よりも「文面を」とか「文章を」とした方が適切でしょう。

書類に必要事項を記載して知らせます、というときは「文章でお知らせします」ではなく「書面でお知らせします」などとするのがよいでしょう。

区別して使い分けましょう。

「文面」と「文章」の類義語

「文面」と「文章」それぞれの類義語は次のようになります。

【「文面」の類義語】

  • 書面(文書・手紙に書かれたこと)

【「文章」の類義語】

  • 文(文字で書かれたまとまった一連の言葉。一語またはそれ以上の語からなり、ひと区切りのまとまりのある考えを示すもの)
  • センテンス(文。句点によって分けられた一続きの言葉)

まとめ

「文面」や「文章」といった言葉の違いはおわかりいただけたでしょうか。

同じように文を続けてひとまとまりの手紙などにしても、その内容を言うのか文の集まりそのもののことを言うのかという違いがありました。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!