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「キャンセルカルチャー」はまだそこまで聞きなじみがい言葉ですよね。
キャンセルカルチャーは現代社会において非常に重要なテーマとなっています。
キャンセルカルチャーの影響は、個人だけでなく企業やコミュニティにも及んでおり、その賛否や問題点について多くの議論が交わされています。
この記事では、キャンセルカルチャーの意味や由来、炎上との違いやメリット・問題点をお伝えいたします。
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キャンセルカルチャーの意味とは?
「キャンセルカルチャー」とはモラルに反した言動をした個人や団体に対して過剰に反応し、対象を強く批判する行為のことです。
ソーシャルメディアで行われるのが特徴で、拡散機能が使われて瞬く間に非難の声が広がっていくため、対象になった人は社会的評判を大きく落とす場合もあります。
参加者が増えるとメディアに圧力をかけて対象の人物を番組に出演させないように要求したり、CMに採用しないよう企業に要望します。
従来のように非難の声がネットで留まらないため、より影響力を増しています。
対象になるのは芸能人や政治家など著名人が多いですが、SNSを利用する一般市民が対象になることもあります。
とくにセンシティブな話題を口にする際は注意が必要です。
キャンセルカルチャーの由来
キャンセルカルチャーが現在のように広がったのはソーシャルメディアの存在が大きいと言われています。
2010年代はツイッターやインスタグラムなどの人気ソーシャルメディアが幅広い年代層で利用されるようになり、一般市民の声が広く認識されるようになりました。
何が世間で話題になっているのか個人が一目で分かり、その話題に誰でも簡単に参加できるようになります
具体的な動きが見られたのはハリウッドで影響力を持つ人物のセクハラが発覚した事件です。多くの女性の共感を得てMetooと呼ばれる運動に発展しました。
この事件以降、ソーシャルメディアにおける集団の声が大きな影響力を持つようになります。
個人が組織の活動がソーシャルメディアの声によって影響を受けた事例が増えていきます。
キャンセルカルチャーと炎上の違い
キャンセルカルチャーは炎上は多くの人が非難の声を挙げるところが似ていますが、いくつか明確な違いがあります。
炎上は一時的に批判が高まるものの、時間が経過すると声が鎮まる傾向があります。まるでイベントで起きる一時的な熱狂のようです。
これに対してキャンセルカルチャーは対象の人物や組織が社会的制裁を受けるまで続きます。
対象に社会的およびモラル的に大きな問題があると認識されているため対象の排除が社会正義と結びつきやすく、炎上よりも強い拒否感が生まれます。
炎上は放っておけば鎮静化することが多かったため、問題が起きても放置すれば問題が解決することが珍しくありませんでした。
しかし、キャンセルカルチャーは静まりにくく、個人や組織が具体的な対応を迫られます。
キャンセルカルチャーに対して炎上のような対応をすれば状況は悪化し、より深刻になるでしょう。
キャンセルカルチャーのメリットや問題点
炎上は「祭り」と称される場合もあり、一過性のもので社会を変えることはありませんでした。
これに対してキャンセルカルチャーは社会の現状に疑問を投げかけ、状況を変える力を持っています。
上手く機能すれば社会をより良くする可能性を持っていると言えるでしょう。
しかし、個人や組織に対する攻撃行為になる危険性も秘めており、その場合の影響力は炎上以上のものがあります。
影響力が誤ったかたちで発揮されれば悲劇が起きる可能性も否定できません。
日本では近年ネットの誹謗中傷が大きな問題になっており、政府が具体的な対応を取る可能性もあります。
ネットの声をめぐる問題に明確な答えが出るのはまだ先のようです。