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大寒とは、どのような意味を持つ季節をあらわしているのでしょうか。
また、一見寒そうな冬至と大寒には、どんな違いがあるのでしょう。
今回は大寒の意味と共に、2025年はいつなのか、旬の食べ物と行事、そして冬至との違いについてご説明いたします。
大寒の次は>>「立春」の意味や由来は?「節分」「春分」との違いも解説!
大寒の意味
「大寒」とは「寒さが最も厳しい時期」という意味があります。
読み方は「だいかん」です。
2025年の大寒は、1月20日(月)です。
二十四節気は太陽の位置から割り出され、1年間を24等分して季節を分けています。
大寒は24番目で最後の季節となりますから、次の季節には一年を巡った1番目の「立春」が来ます。
大寒の期間は、その立春が来るまでの間の14日間となります。
2025年の大寒の期間は1月20日〜2月2日ということになります。
大寒と冬至の違いは?
大寒 | 冬至 | |
順番 | 24番目 | 22番目 |
期間 | 2-25年1月20日~2月2日 | 2025年12月22日~1月4日 |
意味 | 寒さが最も厳しい時期 | 1年間のうち最も夜が長い |
簡単に違いをまとめると、上記の様になります。
大寒も冬至も、どちらもとても寒そうな季節ですが、寒さの程度で言えば大寒の方が寒いんです。
でも、冬至以降は日照時間が長くなっていきますから、どうして大寒の方が寒いのか不思議に思いませんか?
冬至より大寒が寒い理由は?
実は冬至よりも大寒が寒い理由は、地球の熱のバランスが関係しているのです。
地球という星は、太陽から熱をもらい、その熱を宇宙空間へ放出しています。
冬側の地球は、太陽からもらう熱よりも、熱を宇宙空間へ放出するエネルギーの方が大きいのです。
詳しく説明すると、地球は秋から冬至に向かって気温が低下する間、冬側の地球はどんどん冷やされていきます。
陸が冷やされ、70%も占める海が冷やされ、大気も冷えていき、そして冬至を迎えます。
いくら冬至が過ぎて日照時間がこれから増えていくと言っても、1日1分程度しか太陽が照っている時間は増えません。
反対に言えば、冷え切った陸や海や大気は、1分程度しか短くなっていない夜の間も冷やされ続けているのです。
そもそも大気とは地面が暖まってから暖かくなりますが、冬の太陽は角度の加減で夏の太陽に比べて地面を暖める効率が悪く、冬の太陽の光ではなかなか地面も暖まりません。
それに陸や海や大気の冷えは大きすぎて、日照時間が少し長くなったくらいではすぐには暖かくならないのです。
やがて地球が自転と公転をしながら時間が経過し、太陽の照りつける角度が高くなり、日照時間も増え、ジワジワと大地が暖められて大気が暖められてやっと春が来るという仕組みなのです。
大地や海や大気が冷えるのも、暖まるのも、ゆっくりペースなのですね。
その結果、日照時間が長くなっても冬至以降も冷え込みが続き、大寒にはまだ寒いままなのです。
ですから、日照時間が一番短い冬至より後の大寒の方が寒いというわけなのです。
大寒の行事食
寒の水
小寒〜大寒の時期の水は極めて冷たく澄んでおり、舌触りも柔らかいことから、神秘的な力があり、不老長寿や無病息災といった言い伝えもありました。
そこで昔の人々は、水を汲みに山などへ行ったりしたものです。
現代ではそうはいきませんが、事前予約・限定品で通販で購入することもできるようです。
大寒卵
今でこそいつでも食べられる卵ですが、昔は鶏は冬前になると栄養を蓄え、冬が来るとあまり卵を産まなかったそうです。
ですから大寒の時期、時々鶏が産んだその卵は栄養価が高く、縁起が良いもの、運気がアップするもの、長寿などのご利益があると考えられていました。
大寒卵も予約が必要な場合がありますが、通販で購入することが可能です。
寒風干し
塩や味噌をほどこした魚介類などを冬の寒い風に晒し、水分を抜いて熟成させたこの時期に作られる干物のことです。
寒風干しにすることによって旨味と風味が増し、ご飯のお供やお酒のおつまみにぴったりです。
大寒の旬の食べ物
大寒に旬を迎える食べ物は、以下になります。
- 春菊
- 水菜
- ゆりね
- ポンカン
- 鰤(ぶり)
大寒の時期は鍋が美味しい季節です。
冬の時期はみかんを食べる人も多いですが、ポンカンはインドが原産とされるミカンの仲間で、ミカン科ミカン属ミカン類に分類されるんですよ。
ポンカンはどういう形のものが美味しいのかというと、ぱっと見て扁平な形で、全体的に色が濃く皮に張りがあるものを選びましょう。
大寒の行事
寒仕込み
大寒の時期は、とても寒く気温が低いため、雑菌が湧きにくく色々な物が仕込まれます。
例えば、日本酒、味噌、醤油などが作られます。
気温が低いと発酵もゆっくりになるため、旨味も長く引き出すことができ、美味しい物を作ることができるのだそうです。
自家製のお味噌などを仕込まれる方にも、この大寒の時期はぜひおすすめですね。
ちなみに、この時期の水は良質なため、食べ物の他にも布を晒したりと様々な物が作られています。
寒稽古
寒稽古とは、武道や芸道で行われる修練のことです。
寒さに耐えて修練を行うことで、精神を鍛えるとされています。
原型は仏道の修行が由来とされています。
各縁日
新年を迎えたばかりの1月は、初縁日が催されています。
下記にそれぞれの縁日の日付を記載しておきますので、お近くの神社やお寺に行ってみましょう。
【初大師】
- 弘法大師(空海)の縁日
- 毎年 1月21日
【初地蔵】
- 地蔵菩薩の縁日
- 毎年 1月24日
【初天神】
- 菅原道真の縁日
- 毎年 1月25日
【初不動】
- 不動明王の縁日
- 毎年 1月28日
まとめ
大寒とは、「寒さが最も厳しい時期」という意味を持つ二十四節気の24番目の最後の季節です。
大寒の時期は、「寒仕込み」と言って酒や味噌などが仕込まれたり、寒風干しなど気温の低さを活かした製法で色々な物が作られる時期です。
また大寒は、不動明王や地蔵菩薩などの年の初めとなる縁日がたくさんある季節でもあります。
次の季節は、一年を巡って一番始めの季節である「立春」です。
暖かい春までもう少しです。
厳しい寒さは辛いものですが、冬の楽しみを味わえるのもあとわずかです。
最後の寒さ、大寒という季節を楽しめる様に工夫して生活をしてみるのも良いかもしれませんね。