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妖怪「百々目鬼」とは、アニメやゲームでその姿を見かける妖怪です。
見た目のインパクトが大きい妖怪ですが、その名前の由来や発祥の地について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は「百々目鬼」について基本的な事はもちろん、百目との違いについてもご説明していきます。
「百々目鬼」とは
「百々目鬼」とは、1779年に出版された妖怪画集「今昔図続百鬼」に掲載された妖怪です。
「とどめき」と読むのが一般的とされていますが、当初「今昔図続百鬼」に描かれた妖怪は「どどめき」と表記されていました。
その両腕には数えきれないほどの目がついているのが特徴です。
盗み癖のある「手癖の悪い」女性の腕に目ができ始め、人間だった彼女を妖怪へと変えてしまったという話があるんですよ。
元々は人間だったという事が驚きですよね。
百々目鬼が人間に直接手を出すことはないとされており、その姿で驚かすのみという妖怪なんですよ。
「百々目鬼」の名前の由来
腕の目が数えきれないほどあるから、「百々目鬼」とした説の他にも様々な名前の由来とする説が囁かれています。
金銭を盗む手癖の悪い女性が変化するという事で、金銭という意味を「おあし」というスラングから「足がつく」というダジャレのような意味合いで付けられたのではという説もあるんですよ。
「百々目鬼」発祥の地
「百々目鬼」は今昔図続百鬼を描いた鳥山石燕による創作妖怪とされており、発祥の地は存在しないと言われています。
一部かるたには「とさの山ごへのどど目鬼」という読み札が存在しますが、土佐に盗癖のある女性が妖怪化したという伝承はなく、同一の妖怪を指すのか不明となっているんですよ。
また宇都宮には「百々目鬼」という名前の鬼の伝説が残されていますが、こちらの百々目鬼は体長3メートルもの巨大な鬼の伝説なので異なるものといえますね。
「百々目鬼」と「百目」の違い
「百々目鬼」と「百目」の大きな違いはその「目の場所」です。
「百々目鬼」は両腕のみに目が生えているのに対し、「百目」は頭から足先まで全身に無数の目が生えています。
また人間の女性の姿を保っている「百々目鬼」に対して、「百目」と呼ばれる妖怪は肉塊のような形状をしており、どこが口でどこが鼻なのか、そもそも口や鼻があるのかさえもわからない妖怪なんですよ。
まとめ
百々目鬼という怖そうな名前からいかつい妖怪を想像してしまいますが、実は女性の妖怪だったんですね。
鳥山石燕の図では美女として描かれることも多い妖怪なんですよ。