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「瞠目」の意味と使い方!「刮目」との違いは?【類義語・対義語】

「瞠目」の意味と使い方!「刮目」との違いは?【類義語・対義語】

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「瞠目」という言葉を使ったことがあるでしょうか。

あまり若い人が好んで使う言葉ではないかもしれませんね。

ですが、年配の人の会話や、また色々な製品や芸術作品、スポーツなどなど、色々なものについて言及される文章、漫画の中などでも使われているのを見聞きすることがあるのではないでしょうか。

色々な場面で使われる「瞠目」ですが、正しい意味や、似た言葉の「刮目」との違いも調べてみました。

今回は、「瞠目」の意味と使い方!「刮目」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「瞠目」の意味

「瞠目」は「驚いたり感心したりして、目をみはること」という意味です。

「どうもく」と読みます。

「瞠」は「みはる。見つめる」という意味の漢字です。

「みはる」は普通は「見張る」と書きますが、「瞠る」と書いて「みはる」とも読めます。

「目」はもちろん目のことです。

「瞠目」は驚いたり感心したりした時に、わあっ!と目を大きく見開くさまを指します。

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「瞠目」の使い方

「瞠目」は「瞠目する」「瞠目に値する」「瞠目させられる」などの使い方をします。

驚いたり感心したりして目を見開くという意味ですね。

本当に目を大きく開いているわけではなくても(笑)、強い驚きや強い感心を表して使います。

驚きや感心の対象は、物や人、作品など様々なものについて使えます。

優れたものに対してのポジティブな意味で使うこともありますし、逆にひどいことにショックを受けたというネガティブな意味でも使うことができます。

例文で確認しておきましょう。

【例文】

  1. A社の新製品を使ってみて、あまりの品質の高さに瞠目した。
  2. 彼の活躍は瞠目に値する。
  3. ベテラン噺家の話芸に瞠目する。
  4. あまりの衝撃に瞠目して立ち尽くした。
  5. 彼女は舞台の上で超人的なテクニックを見せ、観客を瞠目させた。

いずれも、「わっ、すごい!」と強くびっくりしたり感心したりするような時に使うことがわかると思います。

「刮目」との違いは?

「瞠目」に似た言葉に「刮目」(かつもく)があります。

どちらも「すごい!」と思って見る時に使う言葉ですね。

よく似ていますが、これらの違いは

  • 「瞠目」は「驚いて見ること」
  • 「刮目」は「注意して見ること」

となります。

同じように何かを「すごいなあ!」と思って見るにしても、「瞠目」はびっくりして感心するということを表します。

それに対し、「刮目」の方は強い関心を持って、注意してよく見るということを表すのです。

「刮」は「こする」とか「けずる」といった意味の漢字です。

「刮目」は目をこすって対象をよく注意して見るということを意味しています。

例えば、「刮目して待つ」というのは「く見ようと注意して待つ」という意味になりますが、「驚き感心して待つ」というのは不自然なので「瞠目して待つ」とは言いません。

「瞠目」と「刮目」にはこのような違いがあります。

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「瞠目」の類義語

「瞠目(瞠目する)」の類義語には次のようなものがあります。

  • 刮目する(目をこすってよく見ること)
  • 目をみはる(怒ったり、驚いたり、感心したりして目を大きく見開くこと)
  • 注目する(注意して、関心を持って見ること)
  • 感心する(りっぱな行為や、 すぐれた技量に心を動かされること)
  • 目をむく(怒ったり、驚いたりして目を大きく開くこと)

「瞠目」の対義語

「瞠目」の対義語には次のようなものがあります。

  • 瞑目(目を閉じること。安らかに死ぬこと)

「瞑目」は目を閉じる、または死ぬという意味です。

「瞠目」を「目を見開く」という意味で捉えると、目を閉じるのはちょうど逆の意味になりますね。

ですが、「非常に驚く、感心する」という意味から考えると、

  • 平気(物事に驚き騒がず、いつもの心でいること)
  • 平然(平気で落ち着き払っている様子)
  • 落胆(気力をおとしてがっかりすること)
  • 失望(望みを失うこと。あてがはずれてがっかりすること)

といった言葉で反対の意味を表す方が適切かもしれません。

状況に応じて選びましょう。

まとめ

「瞠目」は驚いたり感心したりして目をみはるという意味の言葉でしたね。

非常に驚いて感服した、といういい意味で使うことの方が多いかもしれません。

ビジネスシーンでもでてくることがありますから、ぜひ「瞠目」について理解して使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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