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「概況」という言葉は、あまり日常生活では使わないと思いますが、ビジネスシーンやニュースなどでは見聞きすることがあるでしょう。
「概況」という漢字の印象や、前後の文脈からなんとなく意味は分かりそうですが、正確な意味はわからないという人も多いのではないでしょうか。
似た言葉の「概要」や「状況」についても合わせて調べてみました。
今回は、「概況」の意味とビジネスでの使い方!「概要」「状況」との違いも説明|例文つきについてご説明いたします!
「概況」の意味
「概況」は「大体のようす」という意味です。
「がいきょう」と読みます。
「概」は「おおむね。おおよそ」「ようす」という意味の漢字です。
「概す」で「大体のところをまとめる」という意味になります。
「況」は「状況」や「近況」の「況」ですね。
「ありさま。ようす」といった意味があります。
「概況」というのは、おおよそのありさまということです。
全体の大まかな状況のことを表します。
>>「現況」と「現状」の意味の違いや使い方!「現況有姿」についても解説
「概況」のビジネスでの使い方
「概況」は大体の様子という意味の言葉です。
「気象の概況」など、色々なものについて「大体の様子」を指して使えますが、ビジネスにおいても使うことがあります。
例えば「法人事業概況」は、その法人の業務や業況を税務署が把握する目的で、法人税申告の時に書類を提出します。
事業内容や従業員数、主要科目など色々なことを記載して、その法人の大体の状況がわかるようになっています。
建設業などであれば「工事概況」の報告書などを作成することもあるでしょう。
いずれも場合も、「大体の様子」「おおまかな状況」ということで、
- 「会社概況」
- 「市場概況」
- 「営業概況」
- 「作業概況」
- 「法人事業概況」
- 「工事概況」
など色々な使い方がありますが、その会社や市場の様子、仕事、作業がどうなっているのかなどを報告、説明するような時に使います。
「概況」の例文
- 弊社の決算概況について報告する。
- 営業概況をホームページに掲載する。
- 今日のNY為替概況を確認する。
- 工事概況調を取引銀行に提出する。
- 法人税申告時に「法人事業概況説明書」を提出する。
「概要」「状況」との違い
「概要」との違い
「概況」によく似た言葉の「概要(がいよう)」ですが、この違いは
- 「概況」は「大体の状況」
- 「概要」は「全体の要点をとりまとめたもの」
となります。
「概況」というのは状況、つまり事態の流れについてのあらましという意味です。
「概要」の方には流れという意味はなく、物事のおおまかな内容、要点をまとめたものという意味になります。
【「概要」の例文】
- 事件の概要を報道する。
- レポートの概要を書く。
「状況」との違い
「状況」は日常生活の中でもよく用いられる身近な言葉ですね。
「概況」と「状況」の違いは、
- 「概況」は「大まかな状況」
- 「状況」は「その時々のありさま」
ということです。
「状況(じょうきょう)」は、時間や空間によって変化する条件や状態、その時々やその場においてのありさまのことです。
そして、「概況」というのが、だいたいの「状況」、大まかにものごとがどういう状況であるかという意味を表しているという関係です。
【「状況」の例文】
- 周囲の状況から判断する。
- どんな状況になっても頑張ります。
「概況」の類義語
「概況」の類義語には次のようなものがあります。
- 状況(その場のありさま)
- 有様(物事の全体的な様子)
- 情勢(物事の事態や成り行き)
- 様態(物事のありかた)
- シチュエーション(状況、場面)
まとめ
「概況」は「大体のようす」という意味の言葉です。
事業や工事、気象など色々なものについて大体の様子、おおまかな状況を表して使います。
「概要」は大事なところをまとめたもの、「状況」はその時その場のありさまということですので、似た言葉ではありますが「概況」との違いがあります。
少しかたい言葉ですが、ビジネスシーンでは用いられることがありますのでぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!