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言葉の意味と使い方

「験を担ぐ・験担ぎ」の意味や使い方と由来は?験担ぎ一覧

「験を担ぐ・験担ぎ」の意味や使いかたと由来は?験担ぎ一覧

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「験を担いでカツ丼を食べた」

「験担ぎで髭を剃らないようにしている」

このようなことを聞いたことはありませんか?

「験担ぎ」は受験や試合、大きな仕事の前などに行われるものです。

「験担ぎ」とは何か、どういうことをするのかなど、詳しく知っておきましょう。

今回は、「験を担ぐ・験担ぎ」の意味や使い方と由来は?験担ぎ一覧についてご説明いたします!

「験を担ぐ・験担ぎ」の意味

験担ぎ だるま

「験を担ぐ・験担ぎ」は「ある物事に対して、以前やってみてよかった行為を縁起が良いと考えて繰り返し行うこと」です。

「げんをかつぐ」「げんかつぎ」と読みます。

何かをするときに、良い結果が出るように祈願する気持ちで行うことを「験を担ぐ」、それを名詞化してそのような行為のことを「験担ぎ」と言います。

例えば、受験の時に試験に「勝つ」という意味を込めてトンカツを食べる、などというものです。

人によって、例えば「ある時試験の前日に散髪をしたら合格した。だから毎回試験の前日には散髪をする」などという個人的な決まりを作っている人もいるでしょう。

こうした、いい結果を祈る意味で特定の行為をすることを「験を担ぐ・験担ぎ」と言います。

「験を担ぐ・験担ぎ」の使い方

「験を担ぐ・験担ぎ」は、ちょっとした物事に対して良い前兆だとか悪い前兆だとかを気にし、そのために物事の成功を祈った行為をするという意味で使います。

入試とか、スポーツの試合の前によく用いられる言葉、行われる習慣です。

その他、仕事などでも色々と「これは成功してほしい」「いい結果になりますように」と強く願う時に行うものです。

「験を担ぐ・験担ぎ」の例文

  1. 試験の日の朝食は験を担いでトンカツにした。
  2. 社長は験を担いで毎日自分でトイレ掃除をしている。
  3. 毎週金曜日にはカレーを食べるのが我が家の験担ぎだ。
  4. 受験シーズンには験担ぎのお菓子がよく売れる。
  5. アスリートには験担ぎをしている人が多い。
  6. 結婚式の日程や演出選びには験担ぎを意識している。

「験を担ぐ・験担ぎ」の由来

江戸時代

「験を担ぐ・験担ぎ」という言葉の由来は、「縁起を担ぐ」からきていると言われています。

「縁起」は、因縁によって万物が生じ起こるという仏教の中心的な思想を表す言葉です。

「担ぐ」は「気にする」という意味で使われています。

これがどうして「験」になったかというと、江戸時代には「逆さ言葉」が流行ったからです。

例えば、今私たちが普通に使っている「だらしない」は元は「しだらない」、「新しい」は「あらたしい」だったのですが、逆さ言葉の流行で今のようになりました。

「ワイハー」とか「ギロッポン」などという業界用語みたいですよね(笑)。

同じように、「縁起担ぎ」→「ぎえんかつぎ」→「げんかつぎ」となり、「験」という字が当てられたと言われています。

「験」は仏教用語で「修行や祈祷の効果」、また「効き目」という意味もありますので、意味としても似合っています。

なぜ「験担ぎ」が行われるようになったかについては、さまざまな説があります。

例えば、日本には古くから「言霊」という考え方があり、口にした言葉が現実に影響を及ぼす力を持っていると考えられてきました。

ある言葉を発すると良いことが起こる、ある言葉を発すると悪いことが起こるということですね。

特に漁師や猟師などの世界では、古くから縁起の良い言葉などで「験担ぎ」をするという習慣がありましたので、それが広く一般的になったものが今の「験担ぎ」であるとも言われています。

験担ぎ一覧

個人的に「試験の前に○○をすると受かる」「大きな仕事の前は必ず○○をする」などオリジナルの「験担ぎ」を行っている人も多いです。

ここではよく知られている・行われている「験担ぎ」をご紹介します。

行動

  • トンカツ(カツ丼なども)を食べる……「勝つ」に通じるため。
  • 五円玉を身につける……「ご縁」に通じるため。
  • 盛り塩をする……運気の入り口である玄関に盛り塩を置くことで悪い運気を取り除くと考えられている。
  • お茶を飲まない……ある事の成就のため一定期間お茶を飲まないという誓いを立てる。

「験担ぎ」は色々ありますが、代表的なのは縁起の良い食べ物を食べることです。

食べ物

  • カツ・カツ丼
  • 伊予柑(良い予感)
  • 蓮根(先を見通す)
  • たこ(多幸、置くとパス)
  • ウィンナー(winner)
  • キットカット(きっと勝つ)

など色々な食品が「験担ぎ」として試験前などに食べられています。

○○断ち

  • お酒を止める
  • タバコを止める
  • 果物やチョコなど自分の好きな物を断つ
  • 願いが叶うまで髪を切らない

といった願掛けなど、色々なパターンがあります。

まとめ

「験を担ぐ・験担ぎ」は「ある物事に対して、以前やってみてよかった行為を縁起が良いと考えて繰り返し行うこと」です。

人によって「験を担ぐ・験担ぎ」の行動は様々です。

試験や大きな仕事などの前には縁起の良い食べ物を食べるとか、決まった行為をする、特定のものを断つなどいろいろなやり方があります。

これを食べたから必ず良い結果が出るという科学的な根拠はないかもしれません。

ですが、願いや祈りを込めて「験担ぎ」をすることで自己暗示の効果があり、自信がついて良い結果が出やすくなるとも言われています。

仕事や試験の際に「験担ぎ」を取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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