季語

「祇園会」の意味とは?季語なの?「祇園祭」との違いや俳句も紹介

「祇園会」の意味とは?季語なの?「祇園祭」との違いや俳句も紹介

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「祇園会」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「祇園会」について解説していきます。

今回は「祇園会」について意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や俳句もご紹介いたします。

関連 「夏越の祓」とは?2024はいつ?意味や由来と食べ物についても解説

「祇園会」の意味と読み方

「祇園会」とは、京都にある東山八坂神社の祭礼の名称です。

「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」という、毎年7月1日から1か月間続く大きな祭礼なんですよ。

山鉾(やまぼこ)と呼ばれる山車が京都のあちらこちらで見られ、その山鉾から鳴る「コンチキチン」という祇園囃子が響きます。

それぞれの山鉾で独自の祇園囃子があり、その違いを楽しむのも祇園会の楽しみ方の1つなのではないでしょうか。

美しく幻想的な花傘巡行など見どころも満載な祇園会は京都を代表する祭礼の1つとも言えますね。

「祇園会」は季語?

「祇園会」は俳句を作る上で「晩夏」の季語として使われています。

夏を通して使われるのではなく、「夏の終わりごろ」を意味する「晩夏」の時期の季語なんですね。

晩夏とは8月23日前後の「処暑」から9月1日前後までの期間を指しています。

「祇園会」と「祇園祭」の違い

元々は感神院祇園社と称されていた八坂神社でしたが、明治元年に神仏判然令が公布され、仏教語などが使用禁止となったことから、名称が「八坂神社」へと改められました。

それまで「祇園会」と呼ばれていた祭礼もより仏教色を薄める目的で「祇園祭」と改名されたんですよ。

意味としては違いがありませんが、時代による名称変更の前と後、という違いがあるんですね。

「祇園会」を使った俳句

祇園会や真葛が原の風かほる
(ぎおんえや まくずがはらの かぜかおる)
蕪村

祇園会や京は日傘の下を行く
(ぎおんえや きょうはひがさの したをいく)
蓼太

祇園会の熱気と湿気京都駅
(ぎおんえの ねっきとしっけ きょうとえき)
稲岡長

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

error: Content is protected !!