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「ご縁がありましたら」の意味と使い方!目上の人に使える?返信するときは?

「ご縁がありましたら」の意味と使い方!目上の人に使える?返信するときは?

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「ご縁がありましたらよろしくお願いします」

ビジネスシーンで非常によく使われる言葉ではないでしょうか。

ですが、この「ご縁がありましたら」とはどういうことなんでしょうか。

OKということ? それとも断られている? などと迷ってしまう人もいるかもしれません。

何かと使いがちな「ご縁がありましたら」について、きちんと確認しておきましょう。

今回は、「ご縁がありましたら」の意味と使い方!目上の人に使える?返信するときは?についてご説明いたします!

「ご縁がありましたら」の意味

「ご縁がありましたら」は、「機会があれば」「お互いの条件が合えば」「次回に」といった意味の言葉です。

「縁」とは、人と人との巡り合わせや結びつき、またものとの関係といったことを表します。

その運命的な結びつきをありがたく思う気持ちを表して「ご縁」と言います。

その「ご縁」があればということなので、「ご縁がありましたら」は「お互いのタイミングが合って一緒になにかする機会があれば、ぜひ」といったことを表します。

逆に、ネガティブな「遠回しに断りを伝える」という意味もあります。

「ご縁があれば」ということは、「ご縁」がなければそれまでということでもあります。

そのため、あまりきつい印象にならないよう遠回しに断りたい時に、「ご縁がありましたら」と表現することもできるのです。

「ご縁がありましたら」は次の機会に期待するというようなポジティブな意味と、遠回しな断りというネガティブな意味を持っています。

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「ご縁がありましたら」の使い方

「ご縁がありましたら」は、実際には断りのフレーズとして使われることの方が多い言葉です。

面接や商談、仕事の提案などを断る時に、「お断りします」というときつい印象です。

そこで、「ご縁がありましたら、またの機会によろしくお願いします」「またのご縁がありましたらよろしくお願いします」などとすることで、「今回は見送ります」「今回は断ります」ということを表します。

  • 今回は断るけれど、今後機会があれば一緒に仕事をしたい
  • 断りにくい相手だが、角を立てずに断りたい

このような時に丁寧な断りの言葉として使えます。

ただし、遠回りな分、誤解されてしまうこともあります。

はっきり断りたいときは、「今回は残念ながら不採用とさせていただきましたが、またご縁がありましたら……」など、今回は断っている、ということがわかるように補いましょう。

目上の人に使える?

「ご縁がありましたら」は、目上の人に使えます。

「ご縁」「ありましたら」はそれぞれ丁寧表現ですので、失礼な言葉ではありません。

目上の人に特に丁寧にしたい場合は尊敬語にして「ご縁がございましたら」とするとよいでしょう。

「またご縁がございましたら、ぜひご指導のほどよろしくお願いいたします」など、「次回もお願いします」というポジティブな意味で使うにも適しています。

「ご縁がありましたら」の例文

  1. せっかくのお誘いですが、今回は都合が合わず欠席させていただきます。またご縁がありましたらよろしくお願いします。
  2. 今回はお断りさせていただきましたが、ご縁がありましたらまたお声がけください。
  3. 残念ながら、今回は採用を見送らせていただきます。またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
  4. またご縁がありましたら、何とぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

返信するときは?

「ご縁がありましたらよろしくお願いします」

これに返信するには、例えば次のような言葉があります。

  • 承知しました
  • こちらこそよろしくお願いいたします

仕事の相手からやんわり断られた、などという場合なら次のようになります。

  1. ……とのこと、承知いたしました。ぜひまたの機会にお願いいたします
  2. このたびは残念な結果となりましたが、また別の形でご一緒できることを願っております
  3. 今回は貴重なお時間をいただきありがとうございました。こちらこそまたご縁がありましたらよろしくお願いいたします

もちろん場合によっては「そこをなんとか……」と諦めずに再アタックするかもしれませんが(笑)

基本的に相手の断りを受け入れる場合は、こちらの提案を聞いてもらったお礼と共にこちらからも「ご縁がありましたら」的な内容を添えるとよいでしょう。

なお、就職活動などの不採用通知メールには基本的には返信の必要はありません。

また、ポジティブな意味合いで「ぜひご縁がありましたらよろしく……!」などと言われた場合は「こちらこそよろしくお願いします」などとなります。

「ご縁がありましたら」の言い換え表現

「ご縁がありましたら」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 機会がありましたら
  • またのチャンスがありましたら
  • また何かありましたら
  • 何かの折には

いずれも、さらに丁寧に敬語表現にして「機会がございましたら」などとすると目上の人にも使いやすいでしょう。

まとめ

「ご縁がありましたら」は、「機会があれば」「お互いの条件が合えば」「次回に」といった意味の言葉です。

よい機会が来たらぜひ一緒に何かしましょうという意味でも使えます。

ですが、ビジネスシーンで多いのは遠回しに断る意味の使い方です。

「ご縁がありましたら」=今回はご縁がなかったということなんですね。

遠回しに表すことで、断りにくい場面でも柔らかく表現することができますので、日本のビジネスシーンでは非常に使いやすい言葉です。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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