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「御託を並べる」という言葉を使ったことがありますか?
あまり自分では使ったことがないという人も、ビジネスシーンでも聞くことはあるかも知れませんし、テレビなどで耳にしたこともあるでしょう。
「御託を並べる」は、何となく色々なことを言う、みたいな意味の言葉かな?ということは前後の文脈からも分かりますよね。
ですが、間違った状況で使ってしまうと誤解を招いたり相手を怒らせたりしてしまうかもしれません。
どんな状況で使う言葉なのか、どういうときに使えばいいのかなど、きちんと理解しておきましょう。
合わせて似たような意味の言葉なども知っておきましょう。
今回は、「御託を並べる」の意味と使い方!語源や類義語【例文つき】についてご説明いたします!
「御託を並べる」の意味
「御託を並べる」の「御託」は、「自分勝手なことをもったいぶってくどくど言うこと」という意味です。
「ごたく」と読みます。
「御託」はそれだけで使うことはまずなくて、慣用句として「御託を並べる」という形で使います。
「御託を並べる」も「自分勝手なことをもったいぶってくどくど言う」という意味です。
「並べる」と言うことによって、くどくど、長々と言葉を続けている感じが強調されるのでしょうね。
「御託を言う」「御託をする」などとは言いませんので、この「御託を並べる」という形で覚えておきましょう。
「御託を並べる」の使い方
「御託を並べる」はもちろんいい意味で使う言葉ではありません。
相手が自分勝手なことを偉そうにくどくどと述べたてているときに、それを指摘するために言う言葉です。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 御託を並べていないで、自分の手でやってみなさい。
- 彼はああだこうだと御託を並べるばかりでちっとも動こうとしない。
- そんな御託を並べている暇があったらさっさと仕事を済ませてしまえばいいのに。
- 彼女は色々と御託を並べて彼を丸め込もうとしている。
ここまで言えばお分かりかと思いますが……。
「御託を並べる」というのは、「偉そうに勝手なことを長々という」ということです。
ですから、そういうことを言っている人を批判する意味で使う言葉です。
決して「偉い人が長めに話をする」というようないい意味で使う言葉ではないので、「部長はいつも御託を並べておられますね!」なんて言ってしまうことのないように気をつけてくださいね。
「御託を並べる」の語源
さて、「御託を並べる」の意味はわかりましたが、結局「御託」とはなんなのでしょうか。
実は、「御託」とは「御宣託」のことなんです。
「御宣託」とはいわゆる「お告げ」です。
神の意思を知らせたり、神に祈って受けるあの「お告げ」のことですね。
「御宣託」の「宣」が略されて「御託」になったんですね。
神様のお告げのことを話す人は偉そうにも見えますし、お告げというのは遠回しだったりもったいぶっていたりして、長々としていたりします。
もちろん本当に神のお告げであればありがたいものですが、そういうところから、次第に「もったいぶって長々話す」という様を「御託を並べる」と表現するようになったのです。
「神のお告げ」である「御宣託」が転じて、「神のお告げでも聞かせるような偉ぶった態度で、自分勝手なことをくどくどと述べる」意味の「御託を並べる」という言葉ができたということです。
「御託を並べる」の類義語
「御託を並べる」の類義語には次のようなものがあります。
- 能書きを垂れる(自分の優れた点などを並べ立てる)
- 能書きを並べる(自分の優れた点などを並べ立てる)
- 講釈を垂れる(長々と物事の説明をする)
- とやかく言う(あれやこれやと言い立てる)
- 長広舌をふるう(よどみなく長々と喋り続ける)
- 四の五の言う(あれこれめんどうなことや文句を言う)
- 理屈をこねる(無理につじつまを合わせようとすること)
他にも「あれこれ」「べらべら」「くどくど」言うなど、長々と話す意味の言葉は色々ありますね。
同じ「長々話す」でも、「偉そうにくどくど言う」「優れた点を言い立てる」「説明をする」などなど、ニュアンスはそれぞれに違っています。
状況に応じて使い分けができると良いでしょう。
まとめ
「御託を並べる」はもったいぶってくどくどと言うことを表す言葉でした。
いい内容のことではなく、自分勝手なことをさも偉そうに長々と述べたてるというような、かなり悪い意味の言葉です。
「御託を並べて……」などと言うにしても言われるにしても、あまり使う機会がない方がいいのかも知れません。
ですが、いざ出てきたときにきちんと意味が理解できるように、この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!