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季語

「花衣」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「花衣」という季語の意味をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「花衣」について解説していきます。

言葉によっては耳なじみがあるものや、中には全く聞いたことが無いものもあるのではないでしょうか。

今回は改めて「花衣」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「花衣」を使った俳句もご紹介いたします。

「花衣」の意味と読み方

「花衣」とは、桜が開花しお花見を行う際に女性が着る着物・晴れ着を意味する言葉です。

読み方は「はなごろも」で、「はなきぬ」「かごろも」などではありません。

現在ではお花見でもあまり着物を着用する人は居ないかもしれませんが、満開の桜はもちろん、散りゆく桜と着物の相性はまさに抜群。

ただ木の下に立っているだけで絵になる、日本ならではの情景を作り出す事が出来るんですよ。

「花衣」の変遷

かつては「桜がさね」という重ねの着物の色を指して「花衣」と呼んでいました。

それから「花見小袖」が女性の間で流行し、この花見小袖を指して「花衣」と使っていた時期もあります。

現在では何か特定の柄や色の着物を指す言葉ではなく、お花見の時に着る着物の総称として使われているんですよ。

「桜の美しさを邪魔しないように花柄は避ける」と考える人も一定数居るのは事実ですが、お花見時の着物については特段マナーはありません。

自分のお気に入りの着物で参加してみてはいかがでしょうか。

「花衣」はいつの季語?

「花衣」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

ただし春ならいつでも使えるという訳ではなく、春を「初春」「仲春」「晩春」の3つに分けた中の「晩春」、つまり春の終わりごろに使うことの出来る季語なんですよ。

子季語には「花見衣」「花の袖」などがあります。

春らしさの中に儚さと幻想的な雰囲気を持つ美しい季語ですよね。

「花衣」を使った俳句

きてもみよ甚べが羽織花ごろも
(きてもみよ じんべがはおり はなごろも)
芭蕉

ひとひらをとどめてよりの花衣
(ひとひらを とどめてよりの はなごろも)
鷹羽狩行

これはこの孔雀明王花衣
(これはこの くじゃくみょうおう はなごろも)
栗栖恵通子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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