電源がない場所にも設置できる!
ソーラーパネル付き防犯カメラ

言葉の意味と使い方

「半数以上」と「過半数」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

「半数以上」と「過半数」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「半数以上」と「過半数」の違いを知っていますか?

どちらも、例えば採決をとって賛成が半分よりも多くなった時などに「半数以上の賛成」とか「賛成が過半数」などと言うと思います。

同じに思える「半数以上」と「過半数」ですが、実は表す範囲には違いがあるのです。

どのように使い分けたらよいのか、確認しておきましょう。

今回は、「半数以上」と「過半数」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

「半数以上」と「過半数」の違いは?

「半数以上」と「過半数」、とても似ていますね。

どちらも「半分より……多い?」という感じで、混同している人、違いがわからない人も多いと思います。

「半数以上」と「過半数」の違いは、

  • 「半数以上」は「半分にあたる数を含む」
  • 「過半数」は「半分にあたる数を含めない」

という点です。

それぞれの意味や使い方を確認しておきましょう。

「以上・以下」「上記・下記」の正しい使い分け方と違いは?【例文つき】
「以上・以下」「上記・下記」の正しい使い分け方と違いは?【例文つき】仕事をしていると、メールや文書を書くことはとても多いですね。 職種によっては毎日何通もメールを送ったり手紙を書いたりしていると言う...

「半数以上」の意味

半数以上

「半数以上」は、「半数を含め、それより多い数量」という意味です。

「半数」は、「全体の半分の数」という意味です。

「はんすう」と読みます。

例えば、人が100人いたら、「半数」は50人のことです。

ですから、「半数以上」というのは、この場合50人を含めて、50人から100人までを指すということになります。

「以上」は小学校の算数でも習いますが、その基準を含めてそれより上の範囲という意味ですよね。

「半数以上」はちょうど半分の数を含めて、それより多い数ということです。

「過半数」の意味

過半数

「過半数」は「全体の半分より多い数」という意味です。

「かはんすう」と読みます。

「半数」を「過ぎる」と書きますね。

ですので、「過半数」の場合は「半数」は含みません。

先の例で言えば、人が100人います。

この時に「過半数」というのは、51人から100人のことを指します。

採決を取るなどして、50人が賛成してもそれは「半数」を「過ぎて」はいないため、「過半数の賛成」とは言えないのです。

51人以上になると「過半数」と言えます。

「過半数」は半数を少しでも過ぎている場合に使う言葉です。

「折半」と「割り勘」の意味の違いとは?3人以上の時は何て言う?【類義語・例文つき】
「折半」と「割り勘」の意味の違いとは?3人以上の時は何て言う?【類義語・例文つき】「折半」という言葉を聞いたことがありますか? 「今回の費用は折半で」などと言われたとき、意味がわからないとかなり困ってしまうと思い...

「半数以上」と「過半数」の使い分け方

「半数以上」と「過半数」は、どちらも「半分よりも多い数」ということでした。

そして、ちょうど半分の数も含めるのが「半数以上」、ちょうど半分の数は含めないでそれより多い数を指すのが「過半数」でしたね。

このように、半分の数を含めるのか含めないのかによって、「半数以上」か「過半数」かを使い分けるということになります。

特に、議会で採決を行い、多数決で決めるという時には「過半数」を使います。

賛成反対がちょうど半分半分ではなく、どちらかが多くなったときに決まるので、「半数以上」ではなく、半数を超えて多いという意味の「過半数」が適切なのです。

【例文】

  1. 半数以上の人が賛成している。(ちょうど半分の数を含み、それ以上の数の人)
  2. この提案に対して、反対派が全体の過半数を占めた。(反対派の方賛成派よりも多い)
  3. 会議で自分の出したアイディアが過半数の支持を得て実現することになった。(半分を超えて多い人数)

「過半数」は、「半数をこえる数」ということです。

時折「過半数以上」という言葉を使う人がいますが、これは間違いです。

半数を超える数を超える、となってしまいますから二重表現ですね。

「半数以上」と「過半数」が混同されてくっついてしまっています。

同じように「過半数を超える」とか「過半数を過ぎる」などというのも重複表現です。

選挙のニュースなどでは、ある政党などが議席の半数を一つでも上回って獲得するかどうかが注目点です。

そのため、あえて「過半数を超えました」などと言うこともありますので、絶対に使ってはいけないというわけではないのですが、日本語の意味としては重複表現ですので普段の会話などでは使わないようにしましょう。

非常によくある間違いですので、気をつけましょう。

「半数以上」と「過半数」の類義語

「半数以上」と「過半数」の類義語には次のようなものがあります。

  • 多数(数が多いこと。大部分)
  • 大半(半分以上。大部分)
  • 大方(大部分)
  • 主流(中心となる流派、集団の中で中心を占める派閥)
  • マジョリティ(多数者・多数派)

「半数以上」と「過半数」の対義語

「半数以上」と「過半数」の対義語には次のようなものがあります。

  • 半分以下
  • 半数以下
  • 半分にも満たない
  • 過半数に至らない
  • マイノリティ(少数派)

まとめ

「半数以上」と「過半数」の違いはおわかりいただけたでしょうか。

ちょうど半分の数を含むのか含まないのかという微妙な違いです。

ニュースでよく使われる「過半数を超えました」もよく聞きますので、どうしても混同してしまいがちだと思います。

ぜひこの機会にそれぞれの意味を正しく理解して、使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!