針供養の意味や由来とは?2026年はいつ?使う食べ物とやり方も解説
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みなさんは、針供養という行事をご存知でしょうか。
そう、「針」とはお裁縫の針のことです。
現在は既製品の衣類や布団が主流となっていましたが、昔はひとつひとつが全て手仕事で作られていました。
ここではそんな針供養の意味や由来、2026年はいつなのか、供養に使う食べ物、やり方をご紹介いたします。
針供養の意味や由来
針供養とは、日頃の針仕事で使用しているうちに折れたり、曲がってしまったりしたお裁縫の針を供養する行事のことです。
地域の神社やお寺で行われています。
針供養の起源となる由来は明確にはなっておりませんが、中国の社日の慣習の一つが日本に伝来したことから始まったとも言われています。
針は「お針様」と呼ばれます。
どうして「様」と敬称がつくのかというと、人間は古くから針と共に生きてこなければならず、針にお世話になっているものと考えられていたからです。
人間の生活において衣食住は基本であり、その「衣」である衣類や布団、布巾などあらゆるものは針がなければ作ることができません。
ミシンなどの機械も既製品販売もない時代、各家庭では針仕事をすることは必要不可欠な日常の家事であったわけです。
ですから昔の人々は針をとても大切に思い、折れたり曲がったりするとそれを集めておき、感謝の気持ちを込めて「お針様」と呼び供養したのです。
さらに針とは、神聖なものともされています。
なぜかというと、裁縫の神「少名比古那神(スクナビコナノカミ)がこの世に裁縫を授けたとされているからです。
ですから、壊れた針の労を労い、年に針供養が行われているのです。
2026年の針供養はいつ?
2026年の針供養は
- 2月8日
- 12月8日
の2回となっています。
これは、毎年この日付です。
そしてどうして2回あるのかというと、地域や寺社によって違うからです。
年1回どちらかの日程で行う寺社もあれば、両方の日程の2回行うところもあります。
どうして8日に行われるの?針仕事はお休みの日?
12月8日と2月8日は、お正月を間に挟めばちょうど1ヶ月前と1ヶ月後の対となります。
これを「事八日(ことようか)」もしくは「八日節句(ようかぜっく)」「八日待(ようかまち)」とよび、歳時の折り目としていろいろな神事や祭事が行われるのです。
一方で、事八日は物忌み(ものいみ)と言って、鬼や妖怪が家にやってくるので色々な日常の事柄を控え慎む日であるとされてきました。
ですから、仕事も休むという風習があったので針仕事もお休みという訳になったのです。
針供養のやり方は?使う食べ物って?
針供養を家庭で行う場合、針を「こんにゃく」や「豆腐」に刺します。
でもどうして「こんにゃく」や「豆腐」などの柔らかいものに刺すのでしょう?
その理由は、今まで硬い布に刺し続けてきた針に対し、「柔らかいところで休んでもらう」という労いの意味があると言われています。
それが針への感謝の表し方とされ、伝統となり、風習になったとされているのです。
しかし、現在では食べ物を使用するのはもったいないとの観点から「スポンジ」が利用されたりもしています。
針を労った後は、お清めの塩をふり、各地域の自治体の廃棄物の処理の方法に従って、処分に出してください。
もしくは、近くの神社やお寺が主催する針供養に持っていきましょう。
もし柔らかいものに刺す事ができなかったという方も、そのまま針供養へ持って行っても問題はありません。
針への感謝の気持ちを持って処分するようにしてくださいね。
まとめ
針供養は「2月8日」と「12月8日」です。
針供養は、人類の衣食住の「衣」を支えてくれた針への感謝の気持ち、そして神から裁縫の技術を賜ったと言われていることから、針は神聖なものとされている事が由来だとされています。
針は昔からこんにゃくや豆腐など柔らかいものに刺されて労われていましたが、現代ではスポンジを利用すると良いでしょう。
現代ではあまり針仕事をすることはなくなりましたが、ちょっとしたお裁縫はどのご家庭でもしますよね。
もし針が折れたり曲がったりした場合は、針供養の事を覚えておいてくださいね。
