言葉の意味と使い方

「悲願」の意味と使い方!「悲願達成・悲願成就」とは?【例文】

「悲願」の意味と使い方!「悲願達成・悲願成就」とは?【例文】

「○○選手がついに悲願を達成しました!」

スポーツの話題などでよく見聞きするこの「悲願」という言葉。

願いのことだなと文脈からもわかると思いますが、はっきりと意味を調べたことはあまりないのではないでしょうか。

「悲しい」という字が使われていて、何か悲しいことを表す言葉かな?とも思ってしまいますよね。

今回は、「悲願」の意味と使い方!「悲願達成・悲願成就」とは?【例文】についてご説明いたします!

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「悲願」の意味

「悲願」は「ぜひとも成し遂げたいと思う悲壮な願い」と言う意味です。

「ひがん」と読みます。

「悲しい願い」と書きますが、別に悲しいことを願う時に限る言葉ではありません。

どうしても成し遂げようと心から思っているような、大きな願いということです。

なぜ「悲しい」という字を使うかというと、これはもともと仏教用語から来ているためです。

仏教でいう「悲願」の「非」は、悲しいということではなく「慈悲」の意味です。

仏や菩薩が、慈悲の心で人々を救おうとして立てた近いのことを「悲願」と言いました。

哀れみや慈しみの心からの願いのことを「悲願」と言ったわけですね。

それが転じて、「どうしても成し遂げたい願い」という意味で現在の「悲願」の意味で使われるようになりました。

「非」は悲壮(悲しくも勇ましい)という意味で解釈されるようになり、これまで叶えられず悲しい思いをしてきたような過去があり、今こそ絶対叶えたい!と思っているような強い願い、という意味合いになりました。

「悲願」は、どうしても成し遂げたいと強く思っている願いという意味です。

「悲願」の使い方

「悲願」は、どうしても成し遂げたい悲壮な願いという意味です。

今まで叶えられず悲しい思い、悔しい思いをしてきたけれど、今度こそは絶対叶えたいというようなかなり強く必死で願っていることに使います。

例えばスポーツ選手に対して「悲願の初優勝」とか「悲願の金メダル」といった表現をすることがあります。

ビジネスや研究、そのほか人生における是非とも叶えたいと思っている願いについて広く使われる言葉です。

【例文】

  1. 彼は県大会で悲願の優勝を果たした。
  2. オリンピックでソフトボール日本チームが悲願の金メダルを獲得した。
  3. 道路拡張は地域住民の悲願だった。
  4. 全社一丸となり、悲願の株式上場を達成した。

「悲願達成・悲願成就」とは?

「悲願」のよく見聞きする使い方に「悲願達成」「悲願成就」という四字熟語があります。

  • 「悲願達成」は「悲願であったことをやり遂げること」
  • 「悲願成就」は「悲願が叶うこと。悲願であったことを成し遂げること」

という意味です。

どちらも、「悲願」を成し遂げるという意味で、同じように使います。

「達成」がみずから成し遂げるという意味であるのに対し、「成就」には願いが叶うという意味があります。

ですので、「達成した」と言いたい時は「悲願達成」、「願いが叶った」と言いたい時には「悲願成就」という使い分けもできますね。

どちらもスポーツで「悲願」だった優勝を手にしたとか、ビジネスなら社運をかけて目指して来た「悲願」が叶ったとか、そういった大きな願いを叶えることができたという時に使う言葉です。

【例文】

  1. 彼女は金メダルを獲得し、悲願達成した。
  2. 決勝戦で負けてしまい、悲願達成はならなかった。
  3. 彼の悲願成就に日本中が涙した。
  4. なんども断られたが、ついに契約を結ぶことができ悲願成就した。

「悲願」の類義語

「悲願」の類義語には次のようなものがあります。

  • 念願(いつも心にかけて願うこと)
  • 宿願(前々から持ち続けていた願い)
  • 熱望(熱心・強烈にねがい望むこと)
  • 切望(熱心に望むこと)
  • 渇望(喉が渇いた人が水を欲しがるように、心から望むこと)
  • たっての要望(ぜひとも実現して欲しいと思う望み)
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まとめ

「悲願」は、ぜひとも成し遂げたいという強い願いのことを指す言葉でした。

慈悲の心という意味だった「悲」が、「悲壮なまでに」とか「今まで悲しいことがあったけれど、今こそ!」というような意味で、全力を尽くして願いを叶えることを表して使われていますね。

スポーツ、ビジネス、そのほかいろいろな場面で、必死で頑張る時や、成功を収めた時などに使える言葉ですのでぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。