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「筆舌に尽くしがたい苦しみだ」
「筆舌に尽くしがたい美味しさ」
この「筆舌に尽くしがたい」という表現は、文章中やビジネスシーン、ニュースなどでよく用いられていますね。
一体「筆舌」とは何でしょうか。
「筆舌に尽くしがたい」とはどのようなことを表すのでしょうか。
今回は、「筆舌」の意味と使い方!「筆舌に尽くしがたい」とは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「筆舌」の意味
「筆舌」は「文章に書くことと、口で話すこと。文章と言葉」という意味です。
読み方は「ひつぜつ」です。
「筆」と「舌」と書きますね。
その通り、「筆」は字を書くときの道具であるあの筆のことで、「文字や絵を書くこと」を表します。
「舌」は口の中にある舌のことで、「言葉」「話すこと」という意味を表します。
「筆舌」というのは「書くことと話すこと」、つまり文章に書くことと、口に出して言うこと、という意味になります。
「筆舌に尽くしがたい」とは?
「筆舌」は書くことと話すことという意味で、多くは「筆舌に尽くしがたい」という形で使われます。
「筆舌に尽くしがたい」とは、「文章や言葉ではとても表現できない」という意味です。
あまりにはなはだしくて、とても文章に書き表したり言葉で表現したりすることができないほどだ、ということを表します。
言葉では表しようがない、表現のしようもないほどだということで、苦痛や無念さ、被害の甚だしさなど悪い意味であまりにもひどくて言葉で表せないほどだという意味でも使います。
また、いい意味では美しさや美味しさ、素晴らしさといったことを、良すぎて言葉では表せないほどだという風にも使えます。
「筆舌に尽くしがたい」は「文章や言葉ではとても表現できない」という意味で、とてもいい時にもとても悪い時にも、どちらの意味でも使える言葉です。
「筆舌」の使い方
「筆舌」は文章に書くことと、口で話すこと、という意味で使います。
「筆舌に尽くしがたい」として、「文章や言葉ではとても表せない」という意味で使うことが多いです。
そのほか、「筆舌の及ぶところではない」などの使い方をされることもあります。
いずれにせよ、「筆舌」では表せないほど○○だ、つまり非常に○○だという文脈で使われるのが一般的です。
【例文】
- 彼の苦悩は筆舌に尽くしがたいほどだ。
- 事件後の現場の惨状は筆舌に尽くしがたい。
- 両親が亡くなった後、彼女の苦労は筆舌に尽くしがたいものだった。
- その作品の繊細な美しさは筆舌に尽くしがたいほどである。
- ついに優勝できたこの喜びは筆舌に尽くしがたい。
「筆舌」の類義語
「筆舌」の類義語には次のようなものがあります。
- 形容(物事の性質や姿などを言い表すこと)
- 表記(文字や音声記号で書き表すこと)
- 名状(ありさまを言い表すこと)
- 表現(感情や思想などを言葉や態度で示すこと)
「筆舌に尽くしがたい」の言い換え表現
「筆舌に尽くしがたい」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 例えようのない
- 言いようのない
- 形容しがたい
- 名状しがたい
- 言葉で言い表せない
- なんとも言えない
- 言語に絶する
いずれも、言葉では表せないほど○○だ、という意味で使うことができます。
また、「筆舌に尽くしがたいほど良い」というポジティブな意味の時は
- えも言われぬ(言い表すこともできないほどすぐれている)
「筆舌に尽くしがたいほど悪い」というネガティブな意味の時は
- 目を背けたくなるような
- 目を覆うばかりの
といった言葉で、見るも無残なさまを表すこともできます。
「筆舌に尽くしがたい」の対義語
「筆舌に尽くしがたい」の対義語には次のようなものがあります。
- 平凡な(これといってすぐれたところもなく、ごくあたりまえなこと)
- ありきたりの(ごくありふれていること)
- 言い得て妙(巧みな表現で的確に言い表していること)
- よく言ったものだ(うまく表現している)
まとめ
「筆舌」は、文字に書くことと口に出して話すことを指す言葉でしたね。
「筆舌に尽くしがたい」は文章にも話し言葉にも表せないほどだという意味で、いいことにも悪いことにも使える表現です。
単に「すごい」とか「美しい」「ひどい」などの使い慣れた言葉ではなかなか表せないような経験をした時に、知っていると使いやすい言葉ですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!