季語

「日盛り」の意味や読み方とは?いつの季語?言い換え表現や俳句も紹介

「日盛り」の意味や読み方とは?いつの季語?言い換え表現や俳句も紹介

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「日盛り」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「日盛り」について解説していきます。

「日盛り」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?言い換え表現はある?といった疑問にもお答えしていきます。

「日盛り」を使った俳句もご紹介いたします。

関連 「夏の雨」の季語の意味とは?別名なんという?俳句も紹介

「日盛り」の意味と読み方

夏の公園

「日盛り」とは、夏の季節の1日の中で最も太陽の光が強く降り注ぐ時間帯を意味する言葉です。

読み方は「ひざかり」です。

「ひもり」と読んでしまう事も多いので覚える際にはお気を付けください。

具体的にはお昼12時頃から午後3時頃までを指し、人間はもちろん動物や草木にとっても厳しい時間帯であり、日がかげる夕方までじっと耐え忍ぶひと時と言われています。

太陽が一番高くなり、日差しも強くなる時間帯なので猛暑の時の日盛りには外出を控えるなど自分なりの「日盛り対策」を持っている人も多いんですよ。

「日盛り」はいつの季語?

「日盛り」は俳句の世界では「晩夏」の季語となっています。

夏を通して使うことの出来る季語ではなく、夏の終わりごろである「晩夏」を俳句で表現したい場合に使う季語なんですね。

子季語には「日の盛」があります。

合わせて読みたい▽
>>「晩夏」とはいつの季語?意味や使い方と「初秋」との違いは?俳句も紹介

「日盛り」の言い換え表現

一日の中で最も日が高い時間を指す「日盛り」という言葉には多くの言い換え表現が存在します。

  • 「真昼」
  • 「午の時」
  • 「亭午」

などです。

もちろんその全てが太陽が真上に輝き一日の中で最も強い日差しが降り注ぐ時間帯を指す言葉なんですよ。

1つの時間帯に多くの言い換え表現があり、日本人の表現力の高さを感じ取ることが出来ますね。

「日盛り」を使った俳句

日ざかりや 海人が門辺の 大碇
(ひざかりや あまがかどべの おおいかり)
正岡子規

日盛や綿をこあむりて奪衣婆
(ひざかりや わたをこあむりて だつえば)
川端茅舍

日盛りに蝶の触れ合ふ音すなり
(ひざかりに ちょうのふれあう おとすなり)
松瀬青々

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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