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「ぎりぎりになって彼が翻意した」
「部長が彼を説得し、翻意を促した」
このような使い方をする「翻意」という言葉があります。
様々なシュチュエーションで使われる言葉ですが、ビジネスシーンでもしばしば見聞きしますよね。
ニュースや新聞でもよく用いられる言葉です。
なんとなく前後の文脈から意味は分かっているかもしれませんが、この機会にきちんと意味や使い方を調べておきたいですね。
今回は、「翻意」の意味と使い方!「翻意を促す」とは?【類語・例文】についてご説明いたします!
「翻意」の意味
「翻意」は「いったんした決意を変えること」という意味です。
「ほんい」と読みます。
「翻意」の「翻」は「翻す(ひるがえす)」という字ですね。
「翻訳」「翻案」など「うつしかえる」という意味もありますが、「翻意」「翻弄」などというように「ひるがえる」「ひるがえす」という意味もある字です。
「意」は「心、考え、気持ち」という意味がある字ですね。
まさに、決意を翻すという意味なのです。
気持ちや考えが変化して、いったんこうすると決めたことを「やっぱり変えます」「やっぱりやめます」などという経験、誰でもしたことがあるのではないでしょうか。
「翻意」はそのような、考えや気持ちを変えるという意味の言葉です。
「翻意」の使い方
「翻意」は「翻意する」「翻意させる」などの使い方で用いられます。
決意したことを変える、気を変えてしまう、という意味で、政治やスポーツなどのニュース、新聞などでも、そしてもちろんビジネスシーンでもよく使いますよね。
また、「決意を変える」と言うとよくないことのように思えるかもしれません。
ですが、いろいろな状況がありますから、「翻意」は悪い意味とは限りません。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「翻意」の例文
- ぎりぎりになって翻意する。
- 監督自らの説得により、彼に現役引退を翻意させた。
- 相手側に翻意されたため、今回のプロジェクトは頓挫してしまった。
- 会社側が彼に働きかけて翻意を迫ったとするなら問題である。
「翻意を促す」とは?
「翻意」はよく「翻意を促す」という形で使われます。
「翻意を促す」とは「一度決めた決意を変えるように促すこと」です。
「翻意」を「促す」わけですから、まあ文字通り、そのままの意味ですよね(笑)。
一度決意したことを、説得したり言い聞かせたり、お願いしたりして変えさせようとするわけです。
「決意を変えるよう働きかける」というような意味ですが、堅い感じの言い回しですので、ビジネスシーンではよく用いられる言葉です。
例文で使い方など確認しておきましょう。
【例文】
- 側近が大統領に翻意を促す。
- よってたかって強引に翻意を促すようなことは気がひける。
- 辞意を表明した会長に、理事らが翻意を促すメールを送った。
「翻意」の類語
「翻意」に似た言葉には次のようなものがあります。
- 心変わり(心が他に移ること)
- 目移り(他のものを見てその方に心が引かれること)
- 気を移す(気持ちを変えること)
- 変心(心を他のこと、他の考え方に移すこと)
- 宗旨替え(それまでの主義、主張、趣味などを変えて他の方面に転じること)
- 日和見(有利な方につこうと形勢をうかがうこと)
- 前言撤回(すでにした発言や意見を打ち消すこと)
- 決心を翻す(決心を急に変えること)
- 前言を翻す(以前言ったことを突如変更すること)
- 手のひらを返す(急に態度を変えること)
いずれもそれまでの気持ちや考えを変えるというような意味の言葉です。
それぞれニュアンスの違いもありますから、状況に合わせて使い分けてみてくださいね。
まとめ
「翻意」はいったん決意したことを変えるという意味の言葉でした。
決意を変えるということも、仕事をしていく上ではしばしばあることでしょう。
ビジネスシーンで何かと見聞きする、また自分でも使うこともあるかもしれない言葉です。
この機会にしっかり覚えて使いこなしていきたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!