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「奔走」という言葉は「~に奔走する」などの形で、ビジネスシーンでも良く用いられます。
「走る」という字が使われていますので、なんとなく走るような感じですね。
ですが、きちんと正しい意味を辞書などで調べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
「奔走」をビジネスシーンで使うなら、上司や社外の人などにも使えるのかどうかも気になりますね。
今回は、「奔走」の意味と使い方!ビジネスで奔走してもらった時の敬語表現や言い換え方は?についてご説明いたします!
「奔走」の意味
「奔走」は「駆け回って、物事がうまく運ぶよう努力すること」という意味です。
「ほんそう」と読みます。
そこから変化して「ほんそ」と読む場合もあるようですが、ほとんどの場合「ほんそう」です。
「走」は「走る」ですよね。
「奔」の方はどういう意味かというと、これも「勢いよく駆ける。走る」という意味の漢字なのです。
つまり「奔」と「走」でひたすら走る、とにかく走るというような意味になりますよね(笑)。
ただ走るだけではなくて、「物事が首尾よく運ぶようにあちこち駆け回って努力する」という意味を持っていますので覚えておきましょう。
「奔走」の使い方
「奔走」は物事がうまく行くようにあちこち駆け回るという意味で、「奔走する」などの形で使います。
本当に走っていなくても、慌ただしくあちらこちらの関係先をたずねてまわって、物事がうまくいくように頼むなどの努力をするという意味になります。
「奔走」の例文
- なんとか首脳会談を実現させようと、両国間の調整に奔走する。
- 資金集めに奔走する。
- 夢を叶えるため、仲間集めに奔走する。
- この映画は、三人の探偵たちが犯人探しに奔走するストーリーだ。彼の奔走により、やっと計画が実現に向けて動き出した。
「奔走」の敬語表現や言い換え方は?
「奔走」は物事がうまくいくように駆け回って努力する意味でしたね。
ビジネスシーンでも奔走する場面は色々とありそうです。
誰かが「奔走」してくれて物事がうまく行くこともありますね。
ですが、例えばそのように、「奔走」してもらってお礼を言いたい時、「奔走ありがとうございます」というわけにはいきません。
「奔走」というのは一生懸命走り回るという意味ですから、「一生懸命頑張ってくださってありがとうございます」という上から目線な感じになってしまいます。
目上の人などに使うには失礼に当たるということです。
「ご奔走ありがとうございます」「どうかご奔走ください」などと使わないようにしましょう。
こうした場合の敬語表現、言い換え方としては、
- ご尽力(尽力:力を尽くすこと)
- お力添え(力添え:助力、援助)
- お骨折り(骨折り:苦労すること。努力)
などの敬語表現の言葉を用いて表すと良いでしょう。
目上の人に感謝や依頼の意を伝える時に使える表現です。
【例文】
- ご多忙の中、ご尽力を賜り誠にありがとうございました。
- この度はご尽力いただきありがとうございます。
- このたびはひとかたならぬお骨折りをいただきまして、誠にありがとうございます。
- お骨折りをお願いできないでしょうか。
- これもひとえに皆様がたのお力添えのおかげです。
- お力添えくださいますようお願いいたします。
「奔走」の類義語
「奔走」の類義語には次のようなものがあります。
- 奮闘(力一杯努力すること)
- 活躍(めざましく活動すること)
- 注力(力を注ぐこと)
- 努力(目標を実現するために心や身体を使って努めること)
- 尽力(力を尽くすこと)
- 東奔西走(あちこち忙しくかけまわること)
- 狂奔(ある目的のために夢中になって奔走すること)
- 粉骨砕身(力の限りをつくすこと)
「東奔西走」は「奔走」と「東西」が合わさった四字熟語です。
「東西」や「南北」など、反対の方角がセットになって使われている熟語には次のようなものがあります。
東奔西走(あちこち忙しく駆け回ること)
南船北馬(忙しくあちこちへ移動すること)
東行西走(あちこち忙しく走り回ること)
南行北走(あちこち忙しく走り回ること)
など、いずれも「東西」や「南北」を使うことで色々な方向へ、あちこちへという意味を表しています。
「奔走」と「東奔西走」は同じような意味になりますが、「東奔西走」の方がより広範囲をあちこちにという意味を強調した言葉になります。
まとめ
「奔走」の使い方はおわかりいただけたでしょうか。
実際に走るわけではありませんが、走り回るような感じであちこちで物事がうまく行くように努力するわけですね。
一生懸命頑張っている様子を表す言葉ですので、ビジネスシーンでも何かと使う言葉だと思います。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!