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「包含」という言葉をご存知でしょうか。
あまり日常生活では使わないかもしれませんが、ビジネスシーンなどで用いられる言葉です。
また、「ストレングスファインダー」という診断ツールでは、人の資質の一つとして挙げられているものでもあります。
この「包含」の意味や使い方、また包含力とはどのような資質か、詳しくまとめてみました。
今回は、「包含」の意味とビジネスでの使い方!ストレングスファインダーでの包含力とは?についてご説明いたします。
「包含」の意味
「包含」は「包み込み、中に含んでいること」という意味です。
「ほうがん」と読みます。
「包む」という字と、「含む」という字でできていますので、その通りの意味ですね。
「いくつもの問題を包含する」であれば、ある物事の中にいくつもの問題があるということを表します。
また、「包含」は数学用語としても使われます。
集合Aが集合Bの部分集合であるとき、つまりAがBの一部の要素からなっているとき、このAとBという二つの集合の間に「包含」関係があると言います。
一般的には、「中に包み含む、ひっくるめてあわせ持っている」ということを表して広く用いられます。
「包含」のビジネスでの使い方
「包含する」「包含される」などの使い方をします。
ビジネスシーンでも用いられる言葉です。
- ある問題の中にいくつもの問題が含まれている
- ある物事の中に、いくつもの目的が含まれている
- ある物事の中に、いくつもの意味が含まれている
- ある組織の中に、いくつもの組織が含まれている
などなど、「ある物事の中に包み込み、含まれている」ことを表してビジネスでも様々な文脈で使える言葉です。
ストレングスファインダーでの包含力とは?
「包含」は、「ストレングスファインダー」でも資質の一つとして挙げられています。
ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した自己分析ツールです。
Webサイト上でいくつもの質問に答え、その結果を34の資質に分類します。
上位から5つ、あるいは10個程度が自分の特徴的な資質、才能であり、それが自分の「強み」というわけです。
弱みを改善していこうというのもではなく、もともと持っている自分の強みを自覚して、それを活かす事で能力を発揮していこうというものです。
世界中の企業で研修、マネジメントなどに活用されています。
ストレングスファインダーは日本でも多くの企業が用いていおり、ビジネスパーソンや就活生なら興味を持っている人も多いでしょう。
そのストレングスファインダーの、34個ある資質のうちの一つが「包含力」「包含」です。
「包含」は色々な人を受け入れることができる寛大さや包容力を持っている人です。
誰とでも分け隔てなく公平に接し、仲間はずれになりそうな人に気がつき仲間に招き入れることができます。
そのため、グループを形成したり、チームを調整してまとめていく役割に向いているとされています。
人の違いを受け入れて、良い面を見つけることが得意な人なので、メンバー同士をまとめたり、そこに人を引き入れたりすることが得意なんですね。
そのような包み込むような資質、ということで「包含」と名付けられています。
「包含」の例文
- この曲には作者の喜びや悲しみ、怒りなどの多くの感情が包含されている。
- 彼の言葉に包含される意味を推し量る。
- この小説には現代に通じるいくつもの問題が包含されている。
- 「国政」とは、立法、行政、司法の全てを包含した国の政治全体のことである。
- 土器や石器などの考古資料を包含している土地を「包含地」という。
- 包含の資質を持つ人は、マネージャーや管理職に向いている。
「包含」の類義語
「包含」の類義語には次のようなものがあります。
- 含む(その内部・範囲に入っていること)
- 含有(成分・内容として含んでいること)
- 内包(内部に持っていること)
- 包容(包み入れること)
- 網羅(残らず取り入れること)
- 包括(ひっくるめて一つにまとめること)
「包含」の対義語
「包含」の対義語には次のようなものがあります。
- 除外(除くこと)
- 排除(押しのけてそこから除くこと)
まとめ
「包含」は「包み込み、中に含んでいること」という意味です。
あるものの中にいくつもの要素を含んでいる、などということを表して広く使われます。
また、自分の長所を診断する「ストレングスファインダー」においては、人間関係構築の資質の一つとして挙げられています。
誰にでも分け隔てなく接し、仲間に引き入れることができる資質です。
ビジネスシーンでも、どちらの意味でも用いられる機会も多い言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!