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「方針」や「指針」は、ビジネスシーンなどで非常によく使われう言葉ですね。
どちらもこれから進むべき方向性を表す言葉で、同じような使い方をします。
「方針」と「指針」はどう違うのか、使い分け方がわかりにくい言葉ですね。
今回は、「方針」と「指針」の違いは?意味と使い方を解説!|類義語・例文 についてご説明いたします!
「方針」と「指針」の違いは?
「方針」と「指針」は、どちらも物事をするときの方向性について使いますよね。
非常に似ているこの「方針」と「指針」ですが、違いは
- 「方針」は「物事を行うときの基本的な方向性」
- 「指針」は「物事を進めるうえでたよりとなるもの」
となります。
「方針」が基本的な方向性、「指針」が進むべき方向についてのたよりとなるもの、というニュアンスの違いがありますね。
わかりやすく言い換えると、
- 「方針」は、物事を行うにあたり、自分が考えて進んで行く方向のこと
- 「指針」は、物事を行うにあたり、その当事者ではなく外部から示される、進むべき方向のこと
とも言えるでしょう。
どちらも物事を行うときにどうするかという方向性のことを言う点では同じです。
ですが、このような違いがありますので、他から影響されて方向が決まるときは「指針」を使うなどの使い分けができます。
「方針」の意味と使い方
「方針」は、「ある事をするのに定めたおよその方向」という意味です。
「ほうしん」と読みます。
元々は、「方針」は「方位を指す磁石の針」という意味です。
方位磁針の針が指す方向を元に、進む方向を決めますよね。
そこから、広く物事を行うときに、どういう風に行おうか、どんなやり方で達成しようかと決めるときに、その方向のことを「方針」と言うようになりました。
「方針を決める」「方針を立てる」「経営方針」などの使い方があります。
例えば「我が家の教育方針」などと言うように、その当事者が、自分が物事をどう行って行くかの方向を決めるときに使うことが多い言葉です。
【例文】
- 政府は石油元売会社に補助金を出すことで価格上昇を防ぐ方針を固めた。
- 就活にあたり、ホームページで各企業の経営方針をチェックしている。
- 会社の方針に従って営業活動をしている。
- 幼稚園受験の面接で、家庭の教育方針について質問された。
「指針」の意味と使い方
「指針」は「物事を進めるうえでたよりとなるもの」という意味です。
「ししん」と読みます。
こちらも、元々は「磁石版や時計などの機器類の、目盛りを指し示す針」を指針と言います。
そこから、「物事の進むべき方向を指し示すもの」という意味で、手引きや基本的な方針などを指すようになりました。
「指針を示す」「指針を与える」「指針に基づく」などの使い方をします。
「指針」は、外部から進むべき方向を示すことを指して使います。
例えば行政などが示す「指針」を元に行動するとか、恩師の言葉を「指針」とする、など、外部から与えられたものに自分の進むべき方向を示されるという時に使います。
【例文】
- 恩師の一言が、私にとってその後の人生の指針となった。
- 金融庁は、生命保険の販売方法について指針を改定することを決めた。
- ○○祭実行委員会は、来春の大祭に向けてコロナ対策の指針を発表した。
- 生活習慣病予防のための運動指針を作成する。
「方針」の類義語
「方針」の類義語には次のようなものがあります。
- 主義(常常もっている意見・主張)
- 建前(原則として立てている方針。表向きの考え)
- 信条(堅く信じて守る事柄)
- 路線(進むべき道筋。方針)
- 方向(気持ちや行動の向かうところ。めざすところ)
- イデオロギー(人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系)
「指針」の類義語
「指針」の類義語には次のようなものがあります。
- 指標(物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの)
- ガイドライン(政策・施策などの指針。指標)
まとめ
「方針」と「指針」はどちらも物事を行うときに、向かうべき方向性について表す言葉です。
「方針」は当事者が、自発的に決めることが多いのに対し、「指針」は他から影響されて決めることが多いという違いがありました。
どちらもビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですので、ニュアンスの違いを理解してぜひ上手に使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!