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季語

「吹き流し」の意味や由来とは?いつの季語?俳句も紹介

「吹き流し」の意味や由来とは?いつの季語?俳句も紹介

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「吹き流し」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「吹き流し」について解説していきます。

「吹き流し」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「吹き流し」を使った俳句もご紹介いたします。

「吹き流し」の意味と読み方

「吹き流し」とは、端午の節句が近づくと飾られる5色の細長い布飾りを指す言葉です。

読み方は「ふきながし」です。

鯉のぼりや幟と一緒に大空高く飾られている事が多く、風にたなびく様子が「こどもの日」の象徴ともなっています。

「吹き流し」の由来

「吹き流し」自体は戦国時代にはその原型が見られていたと言われています。

戦に向かう武将達が神々の加護を得るため、またお守りとして軍旗に飾っていたとされています。

現在鯉のぼりに使われている吹き流しには、神道の5色と呼ばれる色が使われており、子どもの健やかな成長を脅かす悪い物から守ってください、という意味が込められているんですよ。

また一説には鯉のぼりの上に吹き流しを飾ることで、天上に居る神様に「ここに男の子が生まれましたよ」と知らせ、気づいてもらうためというものもあります。

「吹き流し」はいつの季語?

「吹き流し」は俳句を作る上で「初夏」の季語として使われています。

夏を通して使う事が出来る季語ではなく、夏の初め頃であることを表現する季語なんですよ。

初夏とは暦の上で夏となる「立夏」から梅雨入りまでの時期を指す言葉です。

子季語には「吹貫」があります。

一言で端午の節句を連想させる、端的かつ美しい言葉ですよね。

「吹き流し」を使った俳句

俳句

雀らも海かけて飛べ吹流し
(すずめらも うみかけてとべ ふきながし)
石田波郷

海風に尾を逆立てて吹流し
(うみかぜに おをさかだてて ふきながし)
鷹羽狩行

矢印の先の目印吹流し
(やじるしの さきのめじるし ふきながし)
鈴木石花

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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